日本経済の変化について       8月26日

 FRBのイエレン議長の証言により円安が2円も進行し、今1ドル104円とこれまでの流れの中ではかなりの円安水準に来ています。
 イエレン議長はアメリカの景気回復に伴う金利の上昇の可能性について、景気の回復次第で早めに金利を上げる事に言及しました。もちろん上げない事にも言及しているのですが、市場は自分に都合の良い方を採用して、金利が上昇する場合に備えた動きをしたのでした。

 この動きにはあまり根拠のある物はなくて、恐らく来月に向けた準備を進めている一環としての動きだと思います。これまでにも動きの予想出来る時期の前には繰り返されている物なので、今回も9月の変化に向けた動きでしょう。
 9月には世界での株価の急落が演出される流れだと思います。この時日本の株からアメリカの市場に資金が大量に戻る事になりますが、円安から円高に振れるその時にドルの取り分を増やすための動きに見えています。

 為替の動きは単純な物ではないと思いますが、一部の準備の動きに釣られて相場が動いているように見えています。
 これに関連する動きには、日本の長期金利が0.5%にまで落ち込んでいるという物があり、アメリカとの金利差が開く以上はアメリカに資金が戻る準備になるでしょう。
 アベノミクスの効果と言える部分ですが、2%のインフレを目指す政策の方はどうなっているのでしょうか。

 この長期金利にはインフレは全く反映されない様子で、日銀の制御がうまく行っている事を一面では示しています。経済を回復させるという事については、残念ながらインフレの進行を許しており、消費税の3%上昇に伴う悪い方の変化が強調されているのが今の姿です。4~6月のGDPは6.8%も落ち込んだのでした。
 インフレは消費税上昇分の3%と便乗値上げ分が引き起こされ、景気の方は駆け込み需要の減退で低下しているのが今の姿です。

 グラフで見る未来には、9月の経済の低迷が可能性の高い未来として出ていますが、その中にあって安倍政権の浮き上がる姿とアベノミクスの上昇も出されています。もう一方でその反対の姿も出されており、政治から見ると上昇で、市場から見ると低迷になっていました。もしかしたら彼らの意図が現れているのかも知れません。

 政府は内閣改造を通して、石破氏を次期総裁選挙に向けて封じ込める動きをしています。石破氏が新設される安保相を固辞しているので、次期総裁選挙に向けた動きがこれから出てくる事になると思います。アベノミクスの失敗後を見据えた動きかも知れません。
 安倍首相の動きは米国の意向が大きく左右していると思いますが、国内で彼を支える人というのはどうなっているのでしょうか。一人でやりたい放題に見えるのですが、アベノミクスの流れ次第ですぐにも交代させられる状況が出てくると思えます。

 安倍氏の動きとしては9月に北朝鮮関係の関係改善でこの時期に弾みをつける事を考えていると思います。経済は彼には制御出来ない物であり当面日銀任せでしょう。彼の言葉で市場が動く事はなく、9月の変化の前にはなすがままであると思います。
 アベノミクスの行き詰まりを解決するのは難しく、アメリカの株価の動きに救われているのが現状でしょう。この先異変が起きると彼は無為無策であり、大きくアベノミクスは崩れる可能性が出てきます。

 実際にどの様に動くのか、様々な海外の動きにも左右されるでしょう。今日はウクライナの動きが出されており、議会の解散が伝えられていました。この動きはマレーシア航空の撃墜時から始まっている物であり、元々はIMFの融資が国民の窮乏を招く事が確実となり、国民に対してその説明が出来ないので政治が困っている物です。

 これに対して今流されている情報にはこの状況を説明せず、議会は親ロシア派が多いので、これを減らして安定化させるために議会を解散したとする物まであります。
 議会の状況は2月の政変時に改まっているのですが、その後自分たちの会派が信頼を失い議会が制御出来なくなっている部分は説明されていないのです。
 日本の報道も情報操作のために適当な事を言うしかない状況にあり、実際にはウクライナ政府が追い込まれている状況には変わりなさそうです。

 ドイツのメルケル氏もウクライナを訪問し、現政権にロシアとの和解を迫っていると思われます。追い込まれているのはウクライナ政府に見えていますが、その延長上に政府の金融破綻が見えてくるので、9月にその演出がなされる準備としての議会の解散かも知れません。

 イラクでも新しい首相が決まり、ISISへの攻勢を行いやすくなったと思います。その先にあるのは大規模な空爆の実施とISISの崩壊の演出だと感じますが、この部分は実際にどの様に展開するのか、まだよく見えてきません。
 関連するイスラエルのハマスへの空爆は激しくなっていますが、双方とも譲る事なく事態は泥沼化してきており、双方とも引くに引けず困っているようです。

 イランの動きで大きく情勢が変化すると思います。その状況が分かれば良いのですが、核開発交渉の状況は漏れる事なく来ています。
 今回のISISの動きの中では、やはりクルドとのつながりを指摘する状況があり、彼らが協調しながら事態を動かしているのは間違いないようです。彼らの軍事衝突の演出を指摘する情報に間違いはなさそうで、この先にもその演出は続くようです。

 こう考えると、9月のリスクは大規模空爆でもあると思いますが、こちらは予定通りに進むのではないかと思います。株価は一度下がるともすぐに回復すると思われます。金融側はこの変化を利用したお金儲けに励むでしょう。
 これに対してウクライナの場合の混乱はEUとロシアの経済に影響します。そのそれぞれがウクライナに利益を渡すよりも、自分たちの利益を守ろうとする動きの方が勝るように流れていると思います。こちらの生み出す混乱はイラクの物よりも大きくなりそうです。

 プーチン大統領は日本への来日を見直す事はなく、訪日される様です。ロシアは経済制裁を利用して自国のアメリカ、EUへの依存度を減らす政策を実施しているとの事です。この意味ではロシアは危機を利用して自国の体質改善、貿易の多極化という平時にはなかなか出来ない政策を実施しています。
 日本の政府もこういったレベルの高い事を考えてほしいと思います。ウクライナ情勢を見ていると紛争の演出で利益を得るのは難しく、国民にも卑怯な姿勢を批判され失う物が多い事が明らかな様です。

稲生雅之
 ここ数日の中国、九州、四国と9月10日の関東に注意が必要との事です。
・8月29日(金)午前4時30分からご来光の祈り。午前9時頃から富士火口での祈り。
この日は富士山頂での御神事です。午前4時山頂山口屋の前に集合。午前9時頃から富士火口での祈り。起こしになられます方は午前4時か9時にまたは其々の時間に集合場所にお集まりください。関東方面で起きると言われております事を回避することに意識を向けての御神事になります。

・9月7日(日)
午前9時から。比嘉御夫婦はお宮から祈らせて頂きます。

・9月9日(火)
午後3時から。比嘉御夫婦はお宮から祈らせて頂きます。

・9月10日(水)
午後3時から。比嘉御夫婦は船をチャ-タ-して海上から祈らせて頂きます。

 これだけの祈りをされるそうです。現状目につく物はフィリピン海プレートの北西側の緊張です。この先今出ている兆候に従い状況は変化して、再び北寄りの緊張になり9月10日を迎える事になると思われます。カリフォルニアのM6とペルーのM6.9、チリのM6.4と連続しており、こちら側にも調整が必要になります。4月ほどには緊張していませんが、中小クラスの物がそこそこ揺れる事になると思えます。
 今関東、関西と日本中でM4クラスの揺れが続いており、エネルギーの割には広く揺れが起きています。上記変化に際して調整としての揺れが起きやすくなっている物でしょう。このまま調整が進んでエネルギーの解放が分散すると良いのですが、リスクとしては一段落するまで、M6クラスに注意が必要になる状況です。
 よろしければご協力をお願い致します。