エジプトの遺跡群が伝える情報 11月13日

 光速度側の遺跡の代表として2の12乗根グループの14カ所の遺跡から呪いの攻撃を受け、現実的な攻撃も受けて破壊されているのがエジプトのピラミッドを始めとする遺跡群です。これらの遺跡には破壊から残された物を利用して、元の情報が伝えられる様に工夫が施されていました。

 エジプトの大規模ピラミッドはピラミッドの頂点に乗せるキャップストーンを、底辺の中央から眺めた時の星との重なりで情報を伝えています。
 先史文明の情報を伝えているのは以下のピラミッド群になります。他の物はエジプトの後の文明が模倣して作った物だと思われます。
 他にも遺跡の情報を読み出す上での重要な位置がありますので、まとめて載せておきます。

位置
ギザ 北緯    東経
第一ピラミッド 29度 58’ 45.11” 31度 08’ 03.02”
第二ピラミッド 29度 58’ 33.63” 31度 07’ 50.69”
第三ピラミッド 29度 58’ 21.20” 31度 07’ 41.68”
スブラの小塔 29度 58’ 30.98” 31度 08’ 16.64”
河岸神殿 29度 58’ 29.35” 31度 08’ 18.18”
東側の計測中心 29度 58’ 44.99” 31度 08’ 21.02”
Dahshur
赤ピラミッド 29度 48’ 34.21” 31度 12’ 22.47”
屈折ピラミッド 29度 47’ 24.91” 31度 12’ 33.98”
Maidum
塔型ピラミッド 29度 23’ 18.54” 31度 09’ 25.75”

傾斜角
ギザ
第一ピラミッド 51度 50’ 40”
第二ピラミッド 53度 10’
Dahshur
赤ピラミッド 43度 22’
屈折ピラミッド 43度 22’
54度 28’
Maidum
塔型ピラミッド 72度 18’

距離    実数値 整数値
第一ピラミッドと第二ピラミッド 483.95 m  484
第一ピラミッドと第三ピラミッド 932.32 m  932
第二ピラミッドと第三ピラミッド 452.76 m  453
第一ピラミッドとスブラの小塔 568.00 m 基準  568
第一ピラミッドと河岸神殿 633.00 m 基準  633
第二ピラミッドとスブラの小塔 700.45 m   700
第二ピラミッドと河岸神殿 748.80 m 基準  749
第三ピラミッドとスブラの小塔 984.35 m 基準  984
第三ピラミッドと河岸神殿   1010.17 m 1010

 遺跡の説明をする前に、彼らの残した数値を見ておきます。光速度側はボロブドールの遺跡にも同様に惑星の会合周期が遺されています。2の12乗根側はテオティワカンとカルナック・ストーンが惑星の質量を遺し、グループの違いを見せています。
 上の数値の中で基準と書いた物は、その数値が他の計算や遺跡からの流用である事を示しています。568x2=11360などです。
 エジプトの遺跡には整数値の組み合わせにより、以下の数値が組み込まれています。

会合周期 計算 内容
 700/6=116.66 水星
 (568x2+453+749)/4=584.5 金星
 (1010+700+633)/3=781 火星 1大きい
 (1010+984)/5=398.8 木星
(936+700+633)/6=378.16 土星
 (2x700+453)/5=370.6  天王星 0.9大きい
 (1010+633+568)/6=368.5 海王星 1大きい
定数
 936+700+633=2269  イナンナ定数 1大きい
 453x2+984+378.16=2268.16 イナンナ定数 土星利用
 (749+453x2+936)/3=863.66 イナンナ定数
 (932+700+1010)/2=1321 イシス定数
 (936+2x749+484)/2=1459
 453+1010=1463
 (1463+1459)/2=1461 ソティス周期
 568x2=1136 11360年前
 633x2=1266 11260年前
 864+568=1432 14320年前
ギザの第一ピラミッドから屋久島計測中心へのオフセット
 0.3406度= 緯度のオフセット
 2269+568+568=3405 1小さい
 1461+936+1010=3407 1大きい
 (3405+3407)/2=3406
 99.429度=9943 経度のオフセット(3倍に意味あり)
 2x3405+2269+864=9943
ギザの第一ピラミッドからイースター島計測中心へのオフセット
 57.097度=5710 経度のオフセット
 2269+1463+2x484+1010=5710
 140.51度= 経度のオフセット
 (1010+484+453+863.66)/2=1405.33

 これまでにもギザのピラミッドの数字を見てきていますが、その複雑さはここにある数字を見て頂くと納得頂けるのではないかと思います。こういった表現があるからこそ、
4320000=2147.1173x2012
921x7/6x2=2149
(2147+2149)/2+2012=4160
という複雑な計算まで確認する必要が生まれ、実際にこの様な数字を見つけることにつながっているのです。
 とにかくある意味で凝っているのです。そして壊されては困る物はこの種の数字の様に隠されているのです。

 敵の攻撃で破壊されることを覚悟して準備された物が、各ピラミッドのキャップストーンです。加えてスフィンクスの顔も同様でしょう。
 スフィンクスは首を落とされてもティーベのカルナック神殿からの類推でしし座を連想出来たと思いますが、現実は鼻を削られる程度ですんでいます。右脇にある祭壇や両前足の間にあるスブラの小塔は壊されると困る物でしたが、破壊者にはその存在の意味が分からないので目に留まらなかったのでしょう。

 壊されては困る物として隠されていた部分は、東側の計測中心と書いた部分です。通常の遺跡では特定の場所を角度を計測する中心とし、そこからの角度でリゲルなど星の角度を表現しています。多くの遺跡ではその場所を見つけて欲しいので、目立つ様に装飾されているのです。
 この場所では、その位置を破壊されると情報が読み出しにくくなるので、分かりにくい場所を選んで遺していました。遺跡の解析の最後になって、イシス定数を探している時に偶然見つけることが出来たというのが実情です。この場所が分からなくても必要な情報を読み出せていたこともあり、気づくのが遅くなりました。

 遺跡にはこれまでに紹介した旧極の暦パラメーターと、方向の情報が残されています。加えて12660年前、11360年前なども同様に残されています。
 これまでの残りである太陽の伴星のパラメーターについて、その組み込み状況を説明したいと思います。破壊される覚悟で残した情報と、その補完をしている部分です。

太陽の伴星パラメーター
離心率  0.072575
長半径  993.27天文単位
平均周期 29834年
質量 太陽の10.3%

 平均周期は2049年を基準に使われており、この年を29834年とするとマヤ暦の終わりと言われた2012年12月21日は、29798年になります。
 29798を1/3にした物が長半径です。2012年は2049年の伴星接近を私たちに伝える仕組みでした。この冬至の太陽の反対の位置が伴星の位置です。接近時にはこの日の前後に電流も流れますし、地震も起きやすくなってくるのです。
 離心率は楕円がどれくらい潰れているかを表しており、0~1の範囲です。0が真円であり惑星軌道と比較するとこの数値は小さな方に入ると思います。1天文単位は地球と太陽の距離です。

 離心率を200倍にすると145.15mという数字が連想出来、この高さがギザの第2ピラミッドになると思います。この数字に近い値の高さなのです。
 離心率の真値は、アンコールワットの遺跡に組み込まれているクメールハットという距離の単位から判明しました。アンコールではその6倍=0.43545が遺跡全体に使われているのです。テオティワカンでは1.05946が同様に使われていたので、この数字が重要であることを予想出来て、ここに真値が存在する事に気づけたのです。軌道パラメーターが明確になった瞬間でした。質量はその結果の軌道計算より判明しています。

 平均周期と光速度はピラミッドの先端位置の距離で表されています。この部分は全部残っていませんが、底辺から中心を出して位置を決めることは可能です。この様にして出した物が29834年であり、光速度の29979となります。こちらはイラストを参照下さい。

 伴星接近の時期ですが、本来は第一ピラミッドの上に乗せられたキャップストーンに高さの区別があって、2012,2049,2062年が刻まれていたと思います。
 2012年は第一ピラミッドの傾斜角で表すリゲルの重なる年になります。ここは敵も壊しきれず残っておりそのまま使える数字です。
 念のための数字も準備されています。
4320x6=25920 ギザのピラミッドを元に言われる歳差運動周期
2592x2=5184 2012年のリゲルの角度51.84度
 私たちは何も知らされずに、この歳差運動周期の数値を見せられてきたのです。リゲルとピークとの重なりが偶然でなく、意図された物である事を明確にしているのです。

 2049年と2062年は屈折と赤のピラミッドが数値を教えてくれています。ここでもキャップストーンは失われていますが、残されている本体部分の角度が43度22分と離心率の6倍に近い数字だったのです。これを43.545度としてシリウスの重なる年を調べると
赤ピラミッド 1962年
屈折ピラミッド 1975年(上部の角度)
となり、2012-1975=37から2012+37=2049年:接近の始まりが導き出せる様にされていました。同様に1962年は2062年:伴星近日点になります。2062-2049=13となり2062+13=2075年で伴星の接近終了時も分かる様になっています。
 塔型ピラミッドは正確な測量が必要ですが、1912年を表す角度に調整されていると思います。こちらはそのまま他の遺跡の数字が1912年になっているからです。

 ピラミッド全部を崩すには多大な労力が必要であり、始めからこの事を見越して大きな物に作り上げたのでしょう。残された部分から彼らの伝えたい情報を読み出せる様にするために当時の人々が苦労して私たちに残してくれたのです。
 伴星パラメーターが判明するとピラミッドの頂点に重なる星の、正確な時期が計算できるようになります。これは歳差運動として知られる25788年が変化して平均値29834年になるからです。

 これでやっとスフィンクスの表す時が計算できるようになったのです。右側の祭壇に太陽を重ね、頭の真下にレグルスを配置し、スブラの小塔にスブラを重ねる春分の夜明けは天文ソフトでBC9172年、12660年前となったのでした。 
 ギザの遺跡にとってスフィンクスは重要な部分です。633mの組み込みで12660年前が念のために残されていますが、この時にあったことを私たちが興味を持って調べる事を促す為にこの表現を用いていると思います。

 スフィンクスの表す物の中で敵の呪いに対応している部分は、遺跡に現れている2つの対立の記事の中を参照下さい。
 12660年前の表現にスフィンクスを選んだ理由から推定出来ることがあります。エジプトではスフィンクスは敵を打破する力の象徴になっています。

 敵が誰かを考えると、ギリシア神話でヘラクレスに殺されるネメア獅子がスフィンクスであり、オディプスに謎を解かれて身投げするティーベのスフィンクスです。ネメアはネメスをもじった物であり古代エジプトの頭巾です。彼らとの対立を示しているのでしょう。
 スフィンクスの謎が呪いのサークルの情報公開に直結しているので、これを貶めて隠す必要があったのです。ピラミッドでは光で正義を表し、サークルで極移動と情報公開の阻止を呪う相手との戦いに情報公開の光を当てることを願っているのでしょう。

 ギザの3つのピラミッドは光速度を表しています。スフィンクスも右脇の祭壇で太陽の光を表しています。これらの光で敵の呪いと、となりにある参道で表している地殻変動に向き合う必要のあることを教えているのです。そしてピラミッドは伴星接近を伝え、私たちの対処すべき未来の出来事を語っています。

 光速度側の遺跡における情報の分担状況としては、
アンコールワット 離心率
咸陽ピラミッド 旧暦のパラメータ
ボロブドール 屋久島とイースター島の地殻変動情報への強調
バビロン イナンナ定数とエジプトの補完
という所になります。情報を一カ所に集中せずに分散し、リスクを下げるだけでなく情報の精度(有効桁数字)を高めるなどの配慮をしていました。ここまでの配慮をして、2の12乗根側のグループと対峙してきたのです。
 63カ所の遺跡はこれまでに説明してきた情報を文字を使わずに組み込んで残しているのです。統計的に一致する情報を否定することは学問としては無理な状況であり、隠した側の信頼を失わせる結果も伴って、多くの人々の知るところとなるでしょう。

稲生雅之
イオン・アルゲイン