富士山のマグマ溜まりと熊本地震の影響6 5月13日 5月18日追記

 熊本地震の影響で九州の火山は多くが活性化しています。マグマ溜まりの仕組みと影響を教えてくれています。

稲生雅之
イオン・アルゲイン

5月13日追記
 薩摩半島西方沖に地震が続いており、7時半頃にM4.6とM4.3が起きています。熊本エリアには速やかに反応がある様子なので、注意をお願いします。少し大きめの余震になるかも知れませんが、伝わってくる歪みの解消としては速やかに進んでいます。
 阿蘇エリアは様子を見るしかないのですが、同様に大きめの余震だけでなく小規模の噴火にも可能性があると思います。現在の噴煙は活発な物であり、噴火でも歪みのエネルギーはある程度抜けると思われ、こちらにはその可能性があります。
 今朝の震源分布では気になる物が増えていました。桜島の活性化を表す群発地震が大隅半島東方沖にも起きています。噴火活動もですが、薩摩半島西方沖にエネルギーを送る活動でもあると思います。
 これまで雲仙岳はエネルギーを吸収する役割が大きいと思ってきましたが、震源の分布は雲仙岳の南東のマグマ溜まりの活動を感じさせる物になりました。日向灘側の地震も注意ですが、有明海周辺に津波を起こす地震が起こりうるので津波への注意も喚起です。
 大分県の東の海側にも小さな地震が起きており、鶴見岳・伽藍岳由来と思われます。こちらも同様に津波のリスクがありますので、留意頂ければと思います。地震活動から見て可能性は低くなっていると思われますが、念のために書いています。
 霧島山新燃岳は噴煙を強め始めていると思います。昼間は気象条件により噴煙が小さく見えるのかも知れませんが、朝夕のカメラで見やすい時間帯は大きくなっています。噴火も含めた活性化に注意が必要です。御鉢に変化は見られませんが、えびの高原側は多少噴煙が強まっていると思います。

 富士山の関連ですが、福島県沖にM4.4深さ40km震度2の地震を起こしており蔵王山との交点付近です。
 昨日の台湾の地震ですが、よくよく考えてみるとM6.4とM6.3の地震は富士山のマグマ溜まりが刺激して起こしたと考えられることに気づきました。琉球の部分のプレートが奄美大島の位置で富士山から押される場合、力の向きとプレートの形状から歪みがかかる場所が台湾付近になるのです。
 富士山のマグマ溜まりは5月3日に北海道東方沖にM5.7の地震を起こしており、今も活性である事は昨日のM5.2の三陸沖と本日の上記地震で明らかです。
 メカニズムが理解されないと、富士山の影響分である事は明確にならない地震でした。4月のエクアドルのM7地震のお返しの調整くらいに思っていましたが、考えてみると4月1日のM6の東南海エリアの地震よりも大きなエネルギーをこの場所で解放出来ていた事になります。群発地震の起き方が奄美大島の乗っているプレートを経由し力を伝えたという部分が、予想出来なかった新しい現象でした。
 理解の足りないところを埋めることにはなりましたが、残念ですが大きな地震を他で当てないと理解されることのない仕組みでしょう。

 新燃岳は13時現在で灰色の噴煙を上げ始めているように見えます。噴火を思わせる状況です。イラストに載せましたので参照下さい。
 噴火に対する備えを検討すべき段階だと思います。関係者への注意の喚起をお願いします。

 17時24分に台湾でM5.3、17時34分に茨城県北部でM3.2深さ50km震度1の地震がありました。それぞれ富士山のマグマ溜まりの由来の地震です。
 台湾の分は群発地震化しています。4月1日以降に押され続けたエネルギーなのかそれとも今押している物か区別がつかないのですが、大きなエネルギーをため込んでいたことは間違いないようです。富士山のマグマ溜まりの起こす地震が大きな物になる可能性を持つことが明らかです。
 桜島が本日の16時半と18時ごろに噴火しました。群発地震の発生によりマグマ溜まりの活動を知らせてくれるタイプの噴火です。諏訪之瀬島に続いて桜島でも群発地震との関係が分かる噴火となりました。イラスト参照下さい。

CO2貯留実験による苫小牧と樽前山の異常について
 苫小牧民報社という北海道の新聞記事に、苫小牧における隆起を思わせる記事が5月10日に掲載されたことを知りました。以下のHPです。

海が割れた! 中潮の影響

 苫小牧市元町の海岸で9日午前、波打ち際から消波堤ブロックまで道のように砂浜が開ける現象が見られた。とのことです。
 地域住民によると、この海岸では、潮の影響で同様の現象が起きることがあるという。とされていますが、「ここに住んで13年くらいになるけど、こんなに潮が引いた景色を見たのは初めて」とも紹介されており何らかの異常を伺わせる内容です。
 この場所は苫小牧のCO2貯留実験のすぐ西隣です。隆起の異常などはあってはいけないことなのですが、実際にどの様に周辺環境を評価しているのかよく分かりません。
 GPS変動データーは現状で4月23日までになり、この時点では多少の沈下です。あと1ヶ月近く待たないと状況が明確になりません。
 それでも地元の方が13年の範囲で見る異常であれば、一時的にしても隆起が起きている可能性があるでしょう。
 実験開始から1ヶ月でこの状況ですので、非常に早い異常の出方だと思います。気になって状況を検討しました。その結果は樽前山に進行している噴火に向けた動きを大きく促すことにつながる物でした。重要な事だと思いますので、イラストで説明します。CO2貯留実験が樽前山のマグマ溜まりの影響域に大きな変化をもたらすことになるのです。

 マグマ溜まりの潰れのメカニズムは以前も説明していますが、今回もそのイラストを修正して載せました。マグマ溜まりが潰れる時に中央に存在する液体のマグマは上にあるマグマ溜まりに運ばれます。マグマの存在していた場所は潰れてなくなるのですが、周囲の地殻はなくならないのでイラストのように潰れに合わせてはみ出す部分が出て来ます。
 このはみ出し部分が富士山では1200kmもの遠距離まで到達し、地震を起こします。他の火山でも300kmくらいは普通に届く範囲です。
 潰れは主にマントル部分で遠方に伝わります。海上が主なルートであり太平洋側にはみ出している物が多いです。
 樽前山の場合、苫小牧の真下を通って十勝沖に達しています。この通り道のほぼ真上にCO2貯留の実験が行われているのです。
 CO2貯留実験は長岡でも行われ、中越と中越沖の二度大きな地震を起こしています。にもかかわらずその関連性は科学として追求されることはなく、政治と行政の責任になる事はありませんでした。当時の科学は前後左右と上に影響がないと述べていますが、下に関しては無責任だったのです。分からないとしたいのでしょうが、地震はここから来ています。
 CO2貯留は上に漏れないことのみを考えています。下に向かった岩盤の破壊の影響を無視しています。メカニズムが明らかな今としては、下について考慮しない部分を重過失として追求すべきであると考えています。下から来る地震を無視したのです。
 プレートを構成する岩盤は、月と太陽に引かれて数十cm上下左右に動くことがGPS変動他の計測により誰もが知る現実です。この動きによりCO2の超流動体が岩盤のあらゆる隙間に入り込み、浸透圧の大きな差もあって下と左右に拡散してゆくのです。下向きには重力も加わるので動きとの相乗効果で大きな拡散を起こしているのです。
 CO2超流動体は岩盤に対して柔軟剤であり、化学反応剤として電気の経路を作成する導電剤です。強度の劣化と地電流の増大により破壊されやすくなるので地震が起きやすくなるのです。
 今回の樽前山のケースでは、CO2実験が始まって1ヶ月足らずですが、20km程度下にあるマグマ溜まりの影響域まで既にCO2が拡散していると思われます。この拡散により強度が劣化し、マグマ溜まりが動く時にかかる圧力に押し上げられて隆起が起きるのです。
 こういった土地の隆起は様々な場所で起きる物ですが、ここでの隆起にはこの可能性が高いでしょう。隆起は現在は可能性レベルですが、樽前山のマグマ溜まりへのCO2の拡散は必ず起きるのでこの記事を書いています。

 CO2実験は上に漏れ出さないことが最低限の条件です。今回は隆起が明確になれば中止が当然の結論です。隆起が一時的な物であって、その後沈下するなどの変化が起きる場合は、行政が責任を回避するために言い訳をするでしょう。
 今後も実験が続く場合ですが、中止になっても注入したCO2を回収しない限り地殻の劣化は続きます。その結果はこの柔軟剤がマグマ溜まりの影響域に拡散して動きをスムーズにするので、その活動を活性化するでしょう。動く部分にCO2が入り込むのです。火山のマグマ溜まりへも入り込める近さです。
 動きの抵抗を減らすことがどの様にマグマの活性を高めるかは分かりませんが、マグマ溜まりの潰れをスムーズにする働きになる事は間違いないでしょう。結果として噴火を強めることになるのです。
 苫小牧には東側に断層があるので、この断層を動かす地震にもなりやすいですし、樽前山が大きく噴火する時には苫小牧に大量の火山灰を降らせるでしょう。被害を大きくするのがこのCO2の拡散の影響です。
 行政の無得責任について書く必要があるのですが、続きは地熱発電所との関連にまとめます。

地熱発電所とCO2貯留、注水による地殻の破壊について
 これまでCO2貯留実験についての批判をたくさん書いてきました。イラストに樽前山の状況を説明する段階で、同種の影響のある物について調べる必要のあること知りました。地熱発電所もシェールガスの油井も同様であり、炭酸水を火山に注入してCO2を固定化する物までありました。
 地熱発電所などは何十年も稼働しているところまでありますが、その多くに異常を見いだすことが出来る状況でした。簡単に言うと地下の熱を取り出す部分にマグマが引き寄せられてくるのです。熱の流れに引き寄せられるのです。熱の流れとしては単純な物理です。
 その結果は周辺火山の活性化であり、地殻変動の惹起や群発地震の発生です。マグマ溜まりの潰れを誘発してもいるのです。
 北海道では北海道駒ヶ岳に近い発電所が北海道駒ヶ岳の噴火に影響していたでしょう。岩手山、八幡平、秋田焼山、秋田駒ヶ岳の周辺の発電所群は、1997年の秋田焼山の水蒸気噴火と地滑りを引き起こしていると思われます。1998年にはM6の地震も発電所のすぐそばで起こしています。三陸沖地震にも影響しているはずであり、ここに生まれる影響は未来の大型地震になって現れる状況です。現在も秋田駒ヶ岳由来のマグマ溜まりとして三陸沖に群発地震を引き起こしており、富士山のマグマ溜まりの活動と重なることで311地震同様に大きな地震になれるのです。
 栗駒山周辺の発電所とCO2実験施設は2008年の岩手・宮城内陸地震につながっていますし、その後のこの地震の後遺症は311地震を引き起こしています。栗駒山由来のマグマ溜まりの群発地震が311地震の原因でした。
 日本での残りは九州地区です。九重山周辺の発電所は、阿蘇山と九重山の同一マグマ溜まりを通じて2005年の福岡県西方沖地震の原因になっています。マグマ溜まりを活性化して群発地震を起こしているのです。
 霧島山にも発電所があります。こちらはマグマを引き寄せたことにより2011年の新燃岳の噴火を引き起こしています。

 ざっと見てこの様な状況でした。温泉が湧き出していて、その熱のみを利用して排水を海や川に流す分には影響が少ないです。温泉を取り入れるために水を注入しているところや、取り出した分を返している場所はリスクが大きくなります。
 過剰な水の注入は地殻の隙間に入り込んで地殻を劣化させ、電気の通りも良くします。地震を大きくしやすいことは明らかな現実です。環境の負担を減らすために水を循環すれば良いと考えるのが普通ですが、この場合でも熱の抜き出しがその場所へのマグマを引き寄せることにつながるのです。マグマ溜まりは活性化し群発地震を起こしながら近づいて噴火に至るのです。
 地熱発電は原子力発電に比べると安全で、環境にも優しく見えていたでしょう。行政も国民もここに問題があるという意識を持っていないと思います。
 現実はそのような物ではなく、科学としての理解がなかったことで、火山の噴火と地震のリスクを高めてきていたのでした。マグマ溜まりの潰れのメカニズムからは明確な現実です。向き合うべき大きな問題でしょう。
 日本の発電量の0.2%しかない物が、311地震や岩手・宮城内陸地震、新燃岳の噴火や福岡県西方沖地震の原因になっているのです。0.2%のために負担すべきリスクには遠く及ばないでしょう。現実を知ったところで廃止に向けた議論が必要な事業です。
 CO2貯留関連も同様です。地下への注水を行う物は全て再検討すべきでしょう。こちらは中越地震、中越沖地震と大きな被害を生み出してきています。加えて新潟の位置から北米プレートをつなぎ止めている岩盤を深いところまで大きく破壊し続けています。この破壊は311地震による東北地方の動きを大きくした影響があるはずです。
 現在苫小牧でも実施中の実験ですが、この場所は近傍の樽前山の噴火につながる変化になりやすいでしょう。CO2の貯留事業は全て停止し、注入済みのCO2も回収すべきです。地盤の劣化は簡単には戻らず以後の地震を大きくするでしょう。

 こうしてみると311地震が人災であることがよく分かります。この地震が地震予知も放射能の反動も、そして未来を明るくする常温核融合の基礎理論も教えたことになるのですが、人としての自分の失敗から学んでいるだけのことでした。自然のあり方に不満を感じる筋合いではなかったことを反省しています。
 311地震で東北地方が大きく動いた理由は様々にあるのですが、3つの場所で連動したことが大きな理由です。これには各種条件が揃った部分に不幸がありますが、東北地方を動きやすくしたことがその原因の大きな部分です。大きく動けるからこそ3つの場所での連動が起きたのです。長岡のCO2貯留実験による地殻破壊の状況はそれほどひどいと感じています。この場所での上下の電流が計れるようになる時、明確になる事実です。
 この地震の主因は栗駒山のマグマ溜まりの潰れです。関連記事に書いていますがこの潰れは栗駒山のマグマ溜まりの状況が2008年の岩手・宮城内陸地震以降大きく活性化したことが原因です。栗駒山周辺は今も余震が続くほどであり、どうしてこれほど影響が長く続くのか不思議に思っていました。長岡と同種の実験と、地熱発電の結果であると考えれば納得の出来る物でした。

 無責任な政治と行政は日本を敗戦に導いた最大の原因であると考えています。この敗戦の原因と向き合わずに来た私達は、今も続くこの種の無責任に向き合う必要があるのです。
 無責任なのは政治や行政だけではありません。科学者も無責任です。地熱発電は昔から続く物であり問題を起こしながら来ているにもかかわらず、その責任を回避してきています。科学は専門家にしか分からないとされていますが、その様なことはないのです。現在の科学者には客観性がないので、自分の見たい部分だけ見て肩書きで相手を納得させているだけでしょう。客観性の無さは今後社会で認識されて、この先の科学を大きく進歩させる物になります。既に出来ている地震予知他客観性の追求が産みだした産物です。
 地震予知は出来ないとする地震学者の言葉に科学的な根拠はありません。専門家の言葉だから私達はそれを信頼しているのですが、彼らには分からない事はたくさんあるだけでなく自然現象をくまなく見つめるという客観性を持たないのです。自分の見たい岩盤の振動だけを見ているのです。この木を見て森を見ない態度が彼らの科学を大きく遅らせて来たのです。
 他の分野も含めて科学者の態度は、客観性の重視が科学の進歩にとって重要であると気づく時に大きく変わるでしょう。新しい科学が広まる中で自然に進むと思います。
 もう一方の問題である行政の無責任は、これから私達が向き合うべき大きな問題です。まずは行政の嘘に光を当てる署名による司法権の行使が解決策の一つです。情報公開を通じて現実を知り、責任を追及すること、責任を取る行政組織へ改善することが私たちに求められています。

5月14日追記
 桜島の活動は活発で、4時過ぎに薩摩半島西方沖でM5.0の地震がありました。熊本、阿蘇エリアを刺激しています。歪みを抜き取る地震の発生は対応して起きており、大きくなりすぎないように進んでいると思います。条件としては大きめの余震が起きてもおかしくないので、あと2~3日の注意が必要です。
 地震分布からは、霧島山の関連している群発地震も続いている状況です。新燃岳の噴煙は弱まっていますが、群発地震が続く間は一進一退かも知れません。注意が必要な状況には変わりありません。阿蘇山は状況に変わりなしです。
 雲仙岳は気象条件もあって、弱めの噴煙を上げているように見えます。活動は続いており関連地震と津波に注意です。
 樽前山は噴煙を弱めていますが、関連する群発地震、近傍の地震も続いており再び噴煙を強めることになりそうです。こちらも噴火を含めた活動の高まりに注意が必要です。
 東南海エリアには前兆が少なくリスクは高くないように見えていますが、中央構造線に近い側に多少の動きが見られます。深いところから揺れて上側にも小さな地震です。調整とみれば大きくてもM5クラスだと思いますが、念のために書いておきます。
 熊本地震から1ヶ月経過しM5の地震が他のエリアでも少し起きるように変わってきていると思います。M6の地震も台湾の物を、富士山由来の日本の物にカウントすると抑制は弱まっていることになります。
 九州のプレート変動と桜島由来の変化に調整が続くと思います。マグマ溜まりにため込まれている歪みのエネルギーが抜けきるまでは調整の地震が続くと思います。影響が長引いている原因ですが、ゆっくりと解消していると思います。
 他のエリアでは半月として水平変動の起きやすい構造線やマグマ溜まりの交点に注意という状況です。

5月15日追記
 今日は10時現在で太陽風速度は時速370kmなのですが、南向き磁場が強まり電気が普段の3倍流れています。揺れが強くなりやすいので注意をお願いします。
 大きな変化はないと思います。少し南側をイラストに載せました。諏訪之瀬島周辺に地震が起きており、現在の噴火活動の高まりを表していると思います。
 川内原発の南側にも近い場所に地震が起きています。この付近に大きな地震が起きないという保証のない事を明らかにしてきていると思います。
 新燃岳は雲に隠れて様子が不明です。関連する地震は続いているので注意しています。

 神事をする人が蔡新総統の就任に合わせた台湾のクーデターと、その対処として起きて来る大きな地震についての警告を流しています。クーデターは準備が必要な物であり、その準備状況を存在達から知らされているのでしょう。
 地震予知の立場からは非常に懸念すべき状況です。中国寄りの軍人達のエゴのためにこの地震が起きて新しく就任する蔡総統の路線への回帰になる様子ですが、非常に大きな地震を準備している様子なので、この状況を科学として書いておきます。
 富士山のマグマ溜まりが奄美大島を強く押し始めたのは4月1日の東南海エリアの地震以降だと思います。大きなエネルギーがこの島を押すことで、島の載っているユーラシアプレートを押すことになり、数日前にM6.4とM6.3の地震を台湾付近に起こしています。
 この地震に関連して宮古島、与那国島でも関連する調整地震が起きています。この辺りを調整すると次に同様の力が働く時にプレートが台湾を西に押す作用があるはずです。その結果震源地を首都の台北に出来るでしょう。この場所にM7地震を起こす準備が出来ていることになるのです。
 これは富士山からの影響ですが、熊本地震の原因を思い出して下さい。ミャンマーから届いた歪みが熊本エリアを大きく揺らした原因なのですが、この同様の効果を持つ地震をミャンマーだけでなく中国からも引き起こすことが可能です。同じエネルギーとしてみればM7が可能でしょう。
 もしこの二つのエネルギーを台北エリアで衝突させると、M8クラスになるのではないかと思います。こういった地震が起きないと決めつけても意味はなく、一方のリスクは警告の意味も含めて顕在化しており起きる時には起きるでしょう。過去のこちらのイラストを覚えている方がいるのであれば、500万年前に生まれた台湾からミャンマーに伸びる構造線の痕跡がその作用をすることが想像出来ると思います。少なくともここに影響を受けて台湾での地震後に、大きな被害を中国にも関連地震としてもたらすことになる気がしています。
 こちらの目には台湾の構造線の存在が映るのであり、台北エリアとその少し東にも南北に走る構造線が存在し、火山も存在しているのです。今の九州同様に大きな動きを生み出す地震になり得るのです。
 今の状況で富士山に動かれると、日本にも大きな影響がその後生まれてくるはずです。状況を公表する事でこのクーデターの起きないことを促している様子なので、こちらでも解説しておきました。

5月16日追記
 九州地方は雨の影響が出ており、地震は回数も減っています。半月の影響も薄れるので、天候の回復まではこの状況が続くと思います。
 桜島は活発であり、薩摩半島の南側に深発地震を起こし、薩摩半島西方沖に群発地震を起こしてから、熊本と阿蘇エリアを刺激しています。動きがパターン化して来ており、この順番で地震が起きていることを確認頂けると思います。
 大隅半島の南東沖の群発地震の位置へも地震がありました。こちら側にも影響が出ておりエネルギーの強さを感じさせる分、天候の回復後には少し揺れが増えると思います。
 政府の地震調査委員会が2ヶ月ほど震度6の余震に注意としている状況は、リスクサイドからは現実的な物だと思います。今の状況だとM4クラスで震度5が発生していますので、強めの余震に備える事は必要です。
 本震からも1ヶ月ほど時間がたち、余震の発生パターンも明確になってきました。次の下弦の半月である29日の前後が次の大きめのリスクになります。マグマ溜まりの異変他余震が起きそうな状況を見つけた時にはここに書きたいと思います。
 三河の南側で小さく地震が起きてこのエリアの調整の進みを表しており、心配した東南海エリアよりも反対側の岐阜側に地震が起きています。イラスト参照下さい。プレート運動の調整は動く部分から進んでおり、このエリアは淡路島から神戸を通って琵琶湖に至る動きの先にある物になります。動きが必要になっているのでしょう。
 この辺りもパターン化した動きと思われるので、時間がある時に統計的に評価してその傾向を明らかに出来れば予想もしやすくなると思います。地震の起きる分布が時間変化することを利用する物であり、福岡県西方沖地震後の群発地震を利用したこちらの今回の予想の延長にある物になります。
 富士山のマグマ溜まりに関連する動きは、台湾のクーデターが避けられるまでは大きな物は起きにくいと思います。この意味でしばらく小康状態と考えます。

 17時50分に日向灘でM4.7深さ20km震度3の地震がありました。予想していた分ですが、マグマ溜まりとしては阿蘇山ではなく雲仙岳に分類出来る分と見られます。少し驚いています。
 今回の熊本地震に関連して雲仙岳にはエネルギーが大きく取り込まれていたように見えるので、マグマ溜まりを活性化する元々のエネルギーが不足しているのかと思っていました。少し前から群発地震が目についていましたが、実際にこの位置に地震が起きたことで、雲仙岳も大きな影響を受けていたと思える状況です。熊本エリアの地震のエネルギーを抜き出して遠隔地に放出してくれたことになります。ありがたい状況でした。
 今後も大きめの余震には注意が必要です。阿蘇山はまだエネルギーをため込んだままですし、大分の地震も少し増えたので、薩摩半島西方沖からの地殻変動の歪みが届いていると感じています。時間的に遅れる分、リスク予想外の時期の揺れになる可能性があります。この地区にはこの注意をお願いします。
 今朝の時点で見落としていましたが、桜島は昨夜から3度ほど噴火していました。地震との対応もある活発な噴火活動を見せており、まだまだ地殻変動由来の地震を引き起こすことになりそうです。

 21時23分に茨城県南部でM5.6深さ40km震度5弱の地震がありました。富士山のマグマ溜まりの分です。他の火山との交点ではなく関東下部のマグマ溜まりにおける発震でした。発震メカニズムは利根川を構造線と考えるタイプと思われます。ここしばらくフィリピン海プレートの境界である茨城県北部に、富士山のマグマ溜まりの地震が構造線との交わりとして増えていました。しばらく関東における群発地震が起きていなかったので、このエリアは緊張が低調だと考えていました。こちらの構造線も動いていたのでしょう。今日書いたばかりのプレート運動の延長線の部分です。富士山のマグマ溜まりの地震としては予想通りですが、もう少し前兆情報が欲しいところです。
 大きな物は来ないと思っていましたが、M5.6は小さくはないです。もう少し大きければ被害地震だったと思います。太陽風は時速約490km電気は3倍弱でした。この影響もあると思いますが、こちらが思うよりもマグマ溜まりのエネルギーが大きいのかも知れません。
 今の富士山のマグマ溜まりは大きなエネルギーを持っていることは間違いなく、今後もその活動に注意が必要です。他の火山との交点や構造線との交点は大きな地震になりやすく注意が必要です。

5月17日追記
 7時頃に茨城県南部でM4.3とM4.0の地震が相次ぎました。昨夜のM5.6の余震とも言えますが、富士山のマグマ溜まりの群発地震その物です。
 今日の関東は雨です。9時現在で太陽風は時速約490kmで電気は2倍程度でした。雨で電気の流れが震源に集中する部分が阻害されたので、少し小さな揺れですんだ物と思われます。
 この場所に生まれているプレート運動由来の歪みが抜けたかどうかは、今後の様子を見る必要があります。確率は低いと思いますが、M6クラスになってもおかしくない状況ですので注意をお願いします。茨城県北部と関東のもう少し南西側にもマグマ溜まり内部が調整された影響が及びやすいと思いますので、揺れに注意が必要でしょう。
 九州の日向灘には昨日の地震が群発地震になっており、活動は続いている様子です。隣の霧島山のマグマ溜まりの関連地震も小さい物が続いています。新燃岳の監視カメラの状況は特に問題なく、今後はこちらが注意を向ける必要があるという程度に戻った様子です。樽前山も小さく普段の噴煙を上げ始めており、同様の注意を向けることになります。
 本日公表のGPS変動にも富士山の異常は確認出来る状況でした。マグマ溜まりの活動は活発です。その他気にしている苫小牧には異常なしでした。
 関東の他のマグマ溜まりの活動は、有感地震を起こしていない状況ですが、小さな群発地震は起こしています。富士山のマグマ溜まりの影響を受けて活発化するかも知れませんので、関東全般にも注意をお願いします。九州の状況が月の周期で一巡したので、科学としての傾向を明確に出来たこともあり状況に合わせて記事を書く回数を減らす予定でした。あと少しこの影響を見る事になりそうです。
 記事をアップしようとしたところ11時前に硫黄島近海でM5.1深さ100kmの地震がありました。この深さだと富士山のマグマ溜まりへの影響が起きやすいです。三宅島から富士山に続く一通りのマグマ溜まりに影響が及びます。関東は活性化することが予想されるので、天候の回復後は特に注意をお願いします。
 富士山と阿蘇山の現在と未来の安泰を願って頂ければ幸いです。

 まだ硫黄島の地震の影響は出ていないと思います。状況をイラストにまとめましたので参照下さい。
 硫黄島の深さ100kmでの地震により、フィリピン海プレートが北上する力が解放されたので、フィリピン海プレートの東側に北上する力がこれから加わってきます。
 プレートの運動がプレートの境界に地震を起こすところは、熊本地震の例でたくさんみて頂けたと思います。今回はM5.1とエネルギーは小さいですが、深い場所から動かす分、プレート全体が動くので表層だけだった熊本地震と単純に比較することが出来ずミャンマー地震の様に影響があると考える必要があります。
 イラストの諏訪湖から房総半島南東遠方までプレートの表層での地震が熊本地震の調整で続いています。ここに反対向きの力を加える作用があります。この線上の近辺の地震は大きくなりやすいので、注意が必要です。もう一カ所はその北方の長野県北部から茨城県北部です。こちらは衝突にはなりにくいですが、フィリピン海プレートに押されて動きにくくなるプレートを熊本地震の調整が動かす力になります。影響は少しあると思います。
 プレートの境界の地震が起きるかは何とも言えませんが、M5クラスで起きてもおかしくないと思います。この動きと三宅島から富士山までのマグマ溜まりの潰れが平行して発生します。こちらは群発地震の位置への注意が必要になり関東広域と伊豆半島に注意が必要でしょう。
 諏訪湖から西側への影響は小さいと思いますが、富士山のマグマ溜まりが活性化する中でのフィリピン海プレートの北上する動きです。志摩半島から南側ではその影響が重なりやすいので、南海トラフにも注意が必要になると思います。こちらは諏訪湖から房総半島南東遠方での地震により影響が削がれますので、順当に行けば起こりにくい条件です。南西向きの富士山のマグマ溜まりの力は、台湾のクーデターが避けられるまでしばらく温存される可能性が高いと思います。
 富士山の関連では山梨から神奈川にかけての地震が少し大きくなるかも知れません。他はこれまで通りでマグマ溜まりの軸上と群発地震の起きている場所には注意が必要です。
 マグマ溜まりとプレート運動の科学としての追加の予想はこの様な所です。

 夜樽前山をチェックしていたところ、噴煙を上げる様子を見ることになりました。イラストを参照下さい。水蒸気なのかマグマの噴煙なのかは分かりませんが、活動の高まりを表す状況が確認出来ました。新燃岳同様にこの程度の詳細な活動は報告されないのでしょう。双方ともリスクが見逃されていると感じています。
 樽前山は活動の低下と活性化を繰り返しています。今回でこちらとしては2度目の活性化です。今後の活動にも注意が必要であり、徐々に活動を高めて噴火に至るように見えています。火山性微動も再び起きて来ると思われます。

5月18日追記
 昨日の硫黄島近海のM5.1の地震の影響は、フィリピン海プレートの東側に出始めています。この先もう少し影響が広がると思います。イラスト参照下さい。
 銚子近辺の浅い場所に小さな地震が集中しています。この場所は新島・神津島のマグマ溜まりの群発地震の位置でもあるのですが、今回の地震は20km前後と浅いので、プレートの変動に由来していると思います。311地震後にも同じ深さで増えた場所ですので、プレートの影響を今回はフィリピン海側から受けていると思われます。
 この場所が動くと、利根川の構造線を通じて動きが広がるので、茨城県南部の富士山のマグマ溜まりにも影響があると思われます。
 同時に茨城県南部の地震は西側の埼玉県側に誘発地震を起こしています。この地震は回りに影響を及ぼすので、茨城県南部の元の場所にも影響しますし、南側の東京近辺の富士山のマグマ溜まりにも影響があるでしょう。
 本来この埼玉の地震の影響がどちらに向くかは、地震波の解析から断層の方向を想定し、方向を推定出来るはずです。こういった連鎖のメカニズムを考えてこなかったので予知技術が進まないのですが、今後は変わってゆくでしょう。
 埼玉の地震はそれほど大きくない地震です。影響も限定的だと思われ大きな地震になるとは限りませんが、揺れのトリガーにはなれるでしょう。今後の影響エリアに注意が必要です。
 茨城県北部にも動きが見られるので、このエリアの富士山のマグマ溜まりの地震に影響するでしょう。
 網代にも小さな地震が起きており、伊豆東部火山群のマグマ溜まりの活性化を知らせていると思います。この位置から東京湾の奥にかけての群発地震を起こしやすいでしょう。反対側の伊豆半島の地震も同様です。
 北海道では樽前山の活動が活発的に見えています。九州も桜島が噴火を繰り返しており今後の変化に注意が必要です。

 御嶽山にどの様な影響が及ぶかを考えていました。マグマ溜まりは2014年の5月の相模湾の地震と焼岳の群発地震から9月の噴火に至り、その後の長野県北部の地震までつながりを持っていました。
 今現在御嶽山は熊本地震の影響でマグマ溜まりに潰れを起こしています。前に調べた時には気づかなかったのですが、噴煙の高さに影響が現れていました。3月の高さの最高は400mだったのですが、4月2日に900mを記録しその後は300m以下、熊本地震後は600mまでの高さになっています。
 5月のデーターは公表されていませんが、今日は1000m近い高さです。4月2日の噴煙の写真と比べて力強さに欠けますので、風が弱いという気象条件で高さを稼いでいると思います。もしかしたらここにも硫黄島の地震の影響が及び始めているのかも知れません。記事の書き始めは600m位でした。夕方になって少し強まった感じです。(イラストに追加しました。)
 こうしてみると、4月1日の東南海エリアのM6地震の影響を受けて、翌日2日の噴煙が強まっていることは確かです。噴火を促す群発地震のメカニズムだったのでしょう。ここに載せている樽前山や新燃岳と同様の変化だと思われます。マグマ溜まりに関係する群発地震が噴火活動を活性化するのです。
 17日の硫黄島の地震は今のところフィリピン海プレートの東側に地震の動きが見られている程度ですが、2年前同様に相模湾に地震が起きる確率は上昇しています。今回は御嶽山は噴火にも地震にもスタンバイ状態なので、どちらも起こしうると思えます。
 一方の富士山のマグマ溜まりも関東エリアだけでなく遠く台湾、琉球から三陸沖、北海道東方沖まで影響を起こせる状況にあると思います。
 富士山の噴火はまだ先になると思いますが、関連する地震と御嶽山の噴火と地震には今の時点で可能性があります。4月1日に東南海エリアの南側でM6地震を起こしていますが、北側は志摩半島になり26,27日の伊勢志摩サミットの会場の近辺です。こちら側は北側を通る中央構造線の動きとの組み合わせの地震発生も可能です。地震と噴火のリスクをデモンストレーションするには格好のタイミングになるでしょう。富士山の位置をぐらつかせるほどのマグマ溜まりの異変に人々の関心を集めるには十分です。
 2つのマグマ溜まりはどこにも地震を起こせるレベルにあるので、20日の台湾のクーデターの予想を考慮し状況を書く事にしました。注意をお願いします。被害の少ない場所での揺れですむことを願っています。

 日本時間の17時頃にエクアドルでM6.7の余震がありました。深さは32kmですので、前回のM7.8の本震の続きの影響が出てくることになります。前回の影響は米国大陸側とバヌアツ付近の影響でしたので、今回はもう少しアジアよりに影響が向かいやすいです。
 日本の硫黄島近海のM5.1の地震が起こした影響に重なると、太平洋側での地震を大きくすることになります。確率は高くないですが、可能性を知っておく必要のある物になります。お返しを負担すべきタイミングかも知れません。

 19時10分に福島県沖でM3.6深さ50km震度2の地震がありました。少し北寄りですが、予想していたフィリピン海プレートと富士山のマグマ溜まりの交点付近の地震です。硫黄島の地震の影響が出始めた物と思われます。この付近は茨城県北部にも地震が起きやすいので引き続き注意が必要です。
 本日のお昼には諏訪之瀬島でも噴火があり、先日の島の近辺の地震に対応した活動が確認出来ました。こちらでも噴火と関連する群発地震の関係を明らかにしています。