富士山のマグマ溜まりと熊本地震の影響7 5月19日 5月23日追記

 5月17日の硫黄島近海におけるM5.1の地震と熊本地震の影響で関東の火山は多くが活性化しています。フィリピン海プレートの押しが強まって来ています。

稲生雅之
イオン・アルゲイン

5月19日追記
 昨夜からこれまでに富士山のマグマ溜まりの有感地震が福島県沖で2回(M4.2,M3.6)と新島・神津島のマグマ溜まりの地震が千葉県東方沖と茨城県沖でそれぞれM3.4の地震になっています。フィリピン海プレートの東側の押しが強まっている影響だと思われます。今後もこのエリアの地震は続くと思います。新島・神津島のマグマ溜まりは南西側にも地震を起こしており活動は他よりも活発です。
 硫黄島近海のM5.1地震による影響はおよそ2週間で一巡すると思います。その後は関連して引き起こされた地震の影響を見てゆく事になります。今月一杯は現状のリスクへの注意をお願いします。関東に関連するマグマ溜まりに影響が及び始めています。
 御嶽山の噴煙は昨夜までは強かったのですが、今日は高さ600mと少し弱くなっています。地震との相関を考えると御嶽山にプレート運動の影響が及んだ物と思われます。この先また強まるかも知れませんが、房総半島南東遠方に地震が起きていない分影響は続く感じです。
 関連して気になる状況があります。福島県沖に起きた地震のM4.2の方は吾妻山のマグマ溜まりとの交点付近です。北米プレートがフィリピン海プレートに押されて潰れを誘発している可能性があります。吾妻山の噴煙には影響が及んでいない状況ですが、交差するもう一方の富士山の分はエネルギーが上昇しており小さな変化でもこの様に揺れるのかも知れません。
 こう考えると、蔵王山、栗駒山、秋田駒ヶ岳までは注意が必要でしょう。吾妻山の隣の蔵王山の交点には地震が起きやすいと思います。
 栗駒山の分は311地震の影響がまだ残っており、交点付近には大きな地震が起きにくくなっています。元々活性な栗駒山ですので、その周辺に地震が誘発されやすくなっていると思います。
 秋田駒ヶ岳から北海道の火山まで、今後の影響が出てくるかどうかを見守ることになります。プレート変動の場合、ここまで影響が及ぶことになります。

 昨日状況を説明した東南海エリアですが、早速東南海エリアの南側と北側に小さな地震が起きて群発地震の可能性を示すサインになっています。双方ともこれまでに何度か小さな地震を起こして来ておりその可能性を表すレベルですが、富士山と御嶽山の今後の活動の変化次第でしょう。
 富士山の周囲には地震が増えています。丹沢山系の地震はフィリピン海プレートが動く時に発生する地震です。この場所への富士山のマグマ溜まりの影響は小さい様子です。富士山の南側と、箱根山にも小さな地震が起きておりそれぞれのマグマ溜まりが影響を受けていることを表していると思います。このエリアにフィリピン海プレートの押しの影響が出始めている状況です。今後はもう少し大きな地震になってもおかしくないので、注意をお願いします。
 九州の状況は桜島の活性化を受けて薩摩半島西方沖の群発地震が続いています。順調に熊本エリアで歪みは調整されていると思いますが、今後も突発的に強まる揺れには注意が必要だと思います。阿蘇山の活動には注意しています。
 大分では鶴見岳・伽藍岳の火口直下のマグマ溜まりの地震が減ってきている状況です。これに対して離れた場所の群発地震は、本日のデーターによればまだ活動が強い様子です。今後どの様に変化するのかは分かりませんが、離れた場所での群発地震が別府の地震を誘発する可能性が残ります。遠隔地の群発地震が収まるまではマグマ溜まりの活性が残るので、揺れに注意が必要だと思います。
 正確な時刻は分かりませんが、本日の午前中に硫黄島の北方でM5クラスの地震が起きています。深さは20km前後の様子です。浅い分影響はすぐには及びにくいですが、17日の地震の影響を後押しすることになり影響がさらに強まります。ここから生み出される変化にも注意したいと思います。エクアドルのお返しにしては小さいので、続きの変化が硫黄島周辺かプレート周辺の関連エリアで起きるかも知れません。

 14時頃の御嶽山の噴煙をイラストに載せましたので参照下さい。噴煙の高さは昨日並みになり1000mあると思います。
 気象条件が良くて雲が消えにくいことが大きな理由と思われますが、御嶽山の活動その物が高まっているからこその水蒸気量の増大が背景にあると思われます。今後の変化に注意が必要です。
 関連して関東の火山を調べてみましたが、現状噴煙には変化がありません。箱根から伊豆諸島にかけては影響があるかも知れないと思いますが、様子を見るしかない感じです。熊本地震と硫黄島の地震の双方に影響を受けた分、御嶽山は活発なのだと思います。
 熊本地震以降では、草津白根山と新潟焼山が影響を受けているので、このそれぞれにはその続きの活動が起きる可能性があるでしょう。新潟焼山は小規模に噴火しやすい状況にあると思います。双方ともフィリピン海プレートの動きに影響を受けやすい火山です。浅間山も似ていますが、こちらは富士山の影響が強いと思われます。

 15時24分に福岡県筑後地方でM2.6深さ10km震度1の地震がありました。位置は熊本県の北西端でもあり、阿蘇山の西側のマグマ溜まりが起こしている群発地震の位置です。これまでも小さな地震は起きていましたが、今日の地震はこれまでよりも少し大きめです。
 阿蘇山の西側のマグマ溜まりは北西方向にはこの位置に少しと玄海原発の位置に一つだけの地震だったと思います。これらの位置への地震が増える可能性が出ています。
 南東方向は今のところ九州の内陸部の小さな地震ですが、雲仙岳や周辺の火山同様に日向灘に少し大きめの地震を起こせる状況にあります。こちら側にも注意が必要です。
 22日が満月でその前後に地震が起きやすくなります。この影響を伝えるためかも知れませんので阿蘇エリアだけでなくマグマ溜まりの遠隔地の地震にも注意をお願いします。

 本日の震源分布に関して一点気づいた点があります。川内原発の北約10kmの位置に桜島のマグマ溜まりの活動と考えられる地震が起きています。これまでも注意してみてきましたが、距離としては最も近い部類でしょう。
 この位置に大きな地震が起きないと言う事は不可能でしょう。マグマ溜まりの潰れのメカニズムでは否定出来ない物になります。
 川内原発の損傷の予想については、中越沖地震が参考になります。中越沖地震は震源から約16km、深さは17kmでした。この状況でM6.8の地震が起きたのです。
 その結果は2007年から何年も修理に時間がかかる大きな損傷であり、実際にどこまでの損傷を受けているのか明確ではないと思います。最近の三菱自動車の例によろしく、正しい情報が公表されているか疑わしいと思っていました。損失が重なるので早く修理して動かす必要があるのにもかかわらず、311地震の発生まで動かせない状況を残していました。
 稼働させられない原発が増えると、電力事業は一時国有化で対処する事になると思います。この時点で各電力会社が原子力村の反社会的組織に配分していた資金の流れにメスが入れられる様になり、情報も公開可能になります。隠してきた原発事故関連の情報も公表に向けて大きく動くでしょう。必要に応じて署名による司法権行使の利用も追求することになります。国民を騙してきたことが明らかになる時、これまでの様な利益を独占する体制は守れないでしょう。
 川内原発とマグマ溜まりの引き起こす地震の位置は10kmしか離れていません。実際に真下で地震が起きる可能性もあれば少し離れる可能性もあります。それでも西側に広がる海の下に存在する中央構造線は大断層であり、ここに重なるマグマ溜まりは容易にM7を越える地震を引き起こせるのです。桜島のマグマ溜まりは姶良カルデラに存在する物がもうすぐ大きな噴火を引き起こせるレベルに膨らんできています。
 この現実に存在する問題に向き合わなければ柏崎刈羽原発の事故の比ではない損傷を受けて、臨界事故、放射能漏れ事故を引き起こす可能性が非常に高いことが明らかです。マグマ溜まりとプレート運動の教える地震と噴火のメカニズムに光が当たる時に、これまでの電力会社の地震の想定が如何にいい加減な物であったかが明らかになるでしょう。新潟や福島の事故の詳細を隠し国民を騙してきたことの明らかになる原発事業は、大きな転換点を迎えることになるでしょう。

 夕方になって200km前後かこれよりも深い地震が増えていることに気づきました。フィリピン海プレートと北米プレートの北上する動きに対応した変化だと思われます。イラスト参照下さい。
 プレート運動は北海道まで到達したことになると思います。表層の地殻にかかる圧力の増加とマグマ溜まりの潰れがこれまでに弱くなっている部分に出てくることになる状況です。地震と噴火の可能性については既に説明してきた通りです。注意をお願いします。
 太陽風速度は時速約440kmですが、南向きの磁場が強まる時が増えており、新しい変化が届き始めた様子です。現状電気は1.3倍ですが、これから流れが増えるにつれて影響も出やすくなりやすい状況になっています。
 17時21分に豊後水道でM4.1深さ30km震度3の地震がありました。九州よりも四国よりの地震です。この地震は午前の分で書いた鶴見岳・伽藍岳のマグマ溜まりの影響と中央構造線の南側の動きに影響を受けていると思われます。四国の中央構造線は目立つ物が北側にあり伊方原発から淡路島の南側を通っています。これに対してその南側にも数本線がありこの南側の線に対応しています。
 熊本地震の南側の余震域は、この中央構造線の南側の分にも対応している部分があるのでどうなるのかと思っていました。正直ここは動かないと考えていましたが、こちら側の構造線にも動きが必要になった様子です。考えてみるとここしばらくの桜島から薩摩半島西方沖経由の熊本余震はこの動きを促せる物でした。
 この構造線の先には志摩半島が存在し、ここに向けた東向きの動きを促す事となる状況です。四国の東半分と紀伊半島の南側にはこの線上に既に小さな地震の発生があり、動きのエネルギーが伝わりやすくなっています。ここに四国の西側を東に動ける様に調整したように見えています。東南海エリアの北側を動きやすくする効果です。紀伊水道の南側などプレート運動に連鎖する地震に注意が必要になりました。

 20時22分に山梨県東部、山中湖の北東の丹沢山系でM3.0深さ20km震度2の地震がありました。硫黄島の地震から予想していた分ですが、ほぼ同じ位置で5月5日は熊本地震の影響でM2.6震度1でした。今回はM3.0震度2で多少強くなっていますが、イラストに描いたような力の衝突による大きさとは言えない感じです。
 この場所の地震が大きくなりにくいことは分かるのですが、丹沢山系がマグマの塊だから動かしにくいなどこちらの検討が必要になりました。この地震はフィリピン海プレートの動きが富士山に及んでいることを明確にしてくれています。

5月20日追記
 変化は進展しており、上記に予想した紀伊水道の地震が和歌山県北部でM3.0深さ10km震度2で起きています。少し北寄りですが、ここから十分志摩半島にエネルギーを渡せる位置でしょう。熊本地震の後に起きた三河の地震と同じ流れです。4月25日にM4.2で揺れています。
 南側の中央構造線ですが、こちらも同様に諏訪湖に向かって進んでいます。志摩半島から先は海底なので分かりにくいですが、浜名湖辺りで北東に向かい赤石山脈にぶつかっていると思われます。この状況は2500万年前に諏訪湖に向かうフィリピン海プレートの東側の火山列が作り出した物であり、南側の中央構造線は北側の中央構造線に収斂されているはずです。
 三河地震はこの中央構造線の北へ曲がる場所で起きました。同様に今回も北へ曲がる場所である志摩半島の周辺に地震を起こす可能性を高めています。三河地震は1945年に起きた時はM6.8でした。このレベルに可能性があるので注意していましたが、結果はM4.2でした。その後もM3クラスが続きましたが、大事に至らず現在を迎えています。西からのエネルギーとしては、M4クラスで歪みを抜け出せる可能性のあるレベルです。
 今回はここにフィリピン海プレートの北上する力が加わっています。この作用がどの様な物かは経験不足で明確にならないのですが、昨日の豊後水道のM4.1の地震はこの影響を受けていたことが後で分かりました。フィリピン海プレートの東側の動きが明確になったことで、フィリピン海プレートは全体としてほんの少し反時計回りに回転したのです。その影響が御嶽山の噴煙の高まりであり、続きが大分辺りにあるフィリピン海プレートの角の歪みです。角の部分は回転に対して抵抗になるので、この部分に影響が出た物と思います。鶴見岳・伽藍岳の活性化を起こすだけでなくこの場所にも地震を起こしたのでした。
 4月25日の三河地震はユーラシアプレートの東に進む動きが引き起こした物です。今回も同様に東に向かう力ですが、フィリピン海プレートは微小に西に向かって回転させられており、少し地震を強める可能性があるでしょう。M4クラスでなくM5クラスでもおかしくないと思われます。
 昨日の夜に山梨県東部、山中湖の北東の丹沢山系でM3.0の地震があり、こちらが参考です。熊本地震のM2.6が今回はフィリピン海プレートの動きと衝突したのですがM3.0へと少し大きくなっただけでした。志摩半島では条件は多少異なると思いますが、これを理由に大きくなりすぎることはないでしょう。
 他のエリアでは有感地震になりませんでしたが、蔵王山と富士山のマグマ溜まりの交点に地震が起きており、マグマ溜まりが影響を受けた様子です。エネルギーが大きくなかった様子でM3クラスでした。岩手にも地震が起きていますがこちらは八甲田山のマグマ溜まりと思われます。北米プレートの北上運動に対応した変化でした。この先北海道にも変化が起きるかも知れませんが、大きな物にはならずに進むと思われます。

 一般の人から見て今回の状況における不思議な点は、こちらが台湾のクーデターに対する自然界の反応としてM8クラスの地震に可能性を指摘することだと思います。本日が蔡新総統の就任日であり、何事もなく過ぎることを願っています。
 5月12日に台湾付近にM6.4とM6.3の地震を起こすことで、富士山のマグマ溜まりの力で台湾の台北付近に大きな地震を起こせることをデモンストレーションしています。こちらから見ればこれまでに書いてきた地震の連作の仕組みの一環であり、富士山のマグマ溜まりに大きな力が溜まっているからこその大きめの地震でした。5月16日にも茨城県南部でM5.6の地震を起こしており、ここに存在するエネルギーの大きさは分かりやすいと思います。
 この富士山のマグマ溜まりをさらに潰して、エネルギーを高めているのが5月17日の硫黄島近海のM5.1の地震です。その影響はここに書いてきた通りで、フィリピン海プレートを北上させて富士山のマグマ溜まりを実際に潰し込み、各地に予想しやすい地震を起こしてきているのです。
 ここまでする理由は本日20日にクーデターが起きた場合、すぐに大きな地震が起きてその動きを牽制するためでしょう。信じられないだろうと思いますが、こちらが世界の70カ所の遺跡のデーターを統計的に処理して示す先史文明の当時は、自然やあの世の存在も社会に組み込まれていたと思っています。
 現在の私達の社会は霊などの見えない物を否定する教育を受けてその様に考えているのですが、実際の所はまだ科学出来ないだけです。宗教に名を借りていい加減な話と社会の支配が横行しているのが現実です。全く存在しない物であればオカルトがここまで幅をきかせることなどあり得なかったでしょう。

 この続きは現実が答えることになるでしょう。今台湾に大きな地震が必要になる「可能性」があるので、富士山のマグマ溜まりが大きく動ける準備が整っています。その影響を受けて他の様々な準備も進んでいるのです。東南海から南海の大きな地震は影響が大きいので避けてほしいところですが、台湾に大きな地震を起こす時にはこのエリアに大きな力が加わり地殻の歪みのエネルギーを台湾に運ぶのです。地震が複数回に分かれるなどの対処があれば、このエリアが動き出す事にも大きな可能性が出てくるのです。起きないですむことを願っていますが、いざという場合に備えて頂ければと思います。
 政治的には台湾の中の共産党勢力をこれから大きくそぎ落とす動きになると思います。これに北京政府が耐えられないし、これまで北京と協力して利権をむさぼってきた一部の台湾の人々には情報公開と法律の光が当たる苦しい世界です。クーデターは彼らが自分達の利益を守るために起こす物でもあるのですが、習近平が台湾への影響力を今失うことは彼らのメンツを失わせる大きな事件です。中国では共産党による経済運営の失敗が明らかになってきている流れの中で、これまで腐敗撲滅で押せ押せで来た習政権は苦しいことが続く流れに変わるのです。
 26,27日のサミットは世界の首脳が参加するイベントです。私達にとってM5の地震が会場で起きても大した揺れではないのですが、彼らにとっては大きなリスクを感じさせる物になるでしょう。この目的に大きな被害地震はいらないはずです。そしてその後で御嶽山が小規模でも噴火すれば、自然の力を見せる上では良い演出になるでしょう。残るは富士山のマグマ溜まりに溜まっている力をゆっくりと抜き出すことと、フィリピン海プレートの動きを調整することになると思います。これらがどの様に起きて来るかについてはこの先の動きにかかっていると思います。
 こちらの公表してきた地震と噴火の科学はまだ始まったばかりですし、これから起きる地震と噴火の確率を推定出来る様になったレベルです。必ず地震や噴火が起きるとは言えない世界であり、あくまでも確率です。科学の未解明な部分が確率の中に入っていますが、もちろん自然の意図的な物なども、こちらの理解を超えており確率を超えて動けるでしょう。彼らとの協力はこちらの現在推定する確率の先にある物です。
 個人的にはあの世も科学してエネルギーの流れを理解出来るようになれば、この推定確率もさらに正確になると考えています。空間と言う物を理解して説明する統一場理論の進展が必要であり、私達の科学はまだまだ遅れていると思っています。地震と噴火のメカニズムを教えてくれた先史文明の時代の科学に大きく及ばないのであり、彼らの文明の理解はこの文明を大きく進歩させるでしょう。
 台湾の平和と富士山の安泰を願って頂ければ幸いです。

 気象庁の週間の火山情報に御嶽山の火山性微動が19日に発生したとの記事がありました。この時点の噴煙の高さは500mと判断されており、気象条件分で残り500mが差し引かれていました。4月の900mを認めているので、今回の500mは気象条件による何らかのルールがあるのでしょう。本日の分も1000mあると思いますのでイラストに載せておきます。雲が多くて分かりにくいです。
 ここに載せている樽前山や新燃岳など噴煙の変化を見過ごしている物も多いと思いますが、今回の噴煙の高さは火山性微動と連動する1000m前後の物です。本来火山活動の活性化指標が二つ重なったことになり変化が明確になる種類の物だと思います。こちらの予想している御嶽山の活性化は火山性微動の発生により明確になりました。噴火も地震も後は今後の変化次第です。
 噴火に関連しては、阿蘇山の噴火と樽前山の活性化に続く予想の明確化です。予想の現実化がメカニズムの正しさを明らかにしています。新燃岳や草津白根山なども活性化していますが、噴煙の変化だけでは判断に足りない様子なので火山性微動などの具体的な変化に注意しています。こちらとしては地震他への影響を考える上での活性化は明らかです。
 エクアドルの余震ですが、M6.7とM6.8の2回の発生でした。始めは評価数値が変わったのかと思いましたが、新聞記事で2回起きたという事を知りました。こういった所からもクーデター向けに大きな地震につながるエネルギーの流れが作り出されていると思います。
 こういった事はこれまで状況が理解されず、誰にも気づかれなかったのでしょう。地震と噴火の科学だけでなく先史文明の統計的証拠も認められる時を待っており、これまで隠されてきた様々な現実を私達が知る中で、人間だけがこの世界を動かしてきたわけではないことを私達は理解するのでしょう。
 これまでの変化としては、奄美大島にM3クラスの地震が起きており富士山由来と思います。富士山周辺にも小さな地震が増えており、もう少し大きめの揺れを予想させています。このまま台湾に地震が起きることなく過ぎてほしいところです。

 17時40分に気象庁の載せない地震が福島県沖でM3.5深さ40km震度1でありました。吾妻山と富士山の交点付近の分になります。東北太平洋側エリアの震度1は携帯情報と判断基準が大きく異なる様子です。
 今のところ大きな地震になっていませんが、富士山のマグマ溜まりの活動は活発であり、今後の変化に注意が必要です。

 18時17分に宮城県沖でM3.8深さ70km震度1の地震がありました。こちらは気象庁にも載っています。蔵王山のマグマ溜まりの分であり、富士山には関係がないと思います。前述の吾妻山の分に影響されたのかも知れません。フィリピン海プレートに北に押し上げられている影響の分だと考えます。

5月21日追記
 昨夜は北海道東方沖にM4.9と別府にM2.5の地震がありました。北海道の分は富士山の分と思われ、別府の分は19日に書いた分です。鶴見岳・伽藍岳のマグマ溜まりが影響を受けた分であり、今後も余震に注意が必要です。
 イラストに変化を載せています。房総半島南東遠方にも一つ地震が起きており、多少ずれていますが、エネルギーを負担したと思います。この延長線では富士山周辺から御嶽山までの小さな地震が増えており、今後も注意が必要でしょう。
 埼玉県の地震から南側の東京への誘発を心配して記事を書きました。その結果はもう少し南西にずれた位置での発震でした。有感にならない深さですんでいますが、今後も関東への注意は重要です。
 九州では阿蘇山のマグマ溜まりの群発地震が日向灘に出ています。富士山との交点付近であり、大きくなりやすいだけでなく南海トラフが4連動する時の震源候補です。ここ1ヶ月を見てもこの周辺には地震が起きておらず、阿蘇山のマグマ溜まりの活動の強さを教えています。過去に遡ってもこの位置の地震は少なく阿蘇山のマグマ溜まりの活動を分かりにくくしていました。今後どの様に動くのか大きな注意が必要になりました。

 火山にも変化があり、三宅島の噴煙が強まり始めています。三宅島では5月11~12日にかけて火山性微動が強まり、火山性ガスの量が何倍にも増えていました。その後小康状態に戻っていましたが、本日は噴煙を高く上げ始めています。
 5月12日は富士山が台湾にM6.4とM6.3の地震を起こした日になります。この時の地下の動きが圧力になり、三宅島のマグマ溜まりを刺激した結果がその時の変化だったと思われます。気づくのが遅くてすみませんが、遺跡が富士山の次に三宅島にこだわっていた理由が分かった気がします。半日ですが三宅島の方が地震よりも早く変化を見せており、火山の状況次第で指標になる時がある事を教えています。
 本日の分は17日の硫黄島近海の地震から来た物か、これからの変化を予告する物か、区別が出来ません。変化に注意を呼びかけるレベルです。
 こうしてみると、三宅島は2000年の噴火以来エネルギーをため込んでおり、GPS変動で見ても噴火の可能性の高い火山です。今富士山の抱えているマグマ溜まりのエネルギーがこちらに影響したことが明らかなので、三宅島の噴火は現在の富士山の緊張を緩和出来るでしょう。どの様な形になるのか分かりませんが、三宅島にも小規模な噴火のリスクが高まっていると思います。状況次第で多少大きく噴火も出来るので注意が必要でしょう。
 もともと昨年末に西之島が噴火活動を停止したところから始まったこのエリアの活性化です。今後の変化でどの様に変わるのか分かりませんが、フィリピン海プレートの北上するエネルギーには何らかの調整による対処が必要でしょう。

 三宅島の状況についてもう少し調べました。火山性地震の状況が5月12日の台湾の地震の前後で大きく変化していることに気づきました。同様の変化は熊本地震に際して九州の火山でも起きている変化だと思います。マグマ溜まりが地殻変動を受けた時にこの様になる可能性がある様子です。
 イラストに雲仙岳と三宅島の火山性地震の変化を載せました。双方の火山とも地震と思われる地殻変動を受けた後は、時々小さな地震波形が現れるように変化しています。マグマ溜まりに関連する潰れの変化が地殻の変動として地震を時々起こしているように見えています。これらは一気に動くのではなく応力に応じて少しずつ動いているように見えるデーターです。
 雲仙岳は群発地震を起こしているだけで、噴火には至っていません。阿蘇山は2度噴火しましたが、規模は小さな物でした。三宅島がどうなるのか、今後の富士山の動き次第です。大きく動けばさらに潰れの影響が進んで噴火に至るかも知れませんし、動かないとしても今既に受けている影響により小規模の噴火か地震に至るかも知れません。これまでに積み上げてきたGPS変動があるので、動ける状況にあると思います。
 雲仙岳のように群発地震を起こして活動を弱めてゆくだけですめば良いのですが、どうなるかは分かりません。地震にも噴火にも可能性がある状況だと思います。
 御嶽山、阿蘇山、樽前山と霧島山の新燃岳についても噴煙の状況を載せました。今後の変化に注意しています。

5月22日追記
 昨日17時過ぎに不思議な地震があり、鳥島近海でM5.5深さ130kmになっています。この情報はIRISという普段見ている世界の地震を伝えるサイトです。携帯情報ではM4.0深さ170kmになっています。
 IRISと気象庁ではMの評価値に差があり、5月12日の台湾付近の地震は気象庁がM6.4に対してIRISはM5.5くらいだったと思います。ある程度の差があるのは評価方法の違いなどで理解出来ますが、今回の地震はIRISが過大評価しており不思議な状況です。恐らく地震波形が深い部分で通常とは異なる波形を見せているのでしょう。気象庁はその解析のために載せていないと思われます。
 この地震は位置と強度が非常に重要なのですが、その部分が明確にならないので進展している状況からの今後の予想になります。地震としては5月17日の硫黄島近海のM5.1の地震の影響を日本に近い位置からさらに後押しする傾向が強いです。
 この地震の発生後に、先日の予想と同じ場所に地震が続きました。直後に福島県浜通りにM3.6深さ30km震度2、22時過ぎに茨城県沖にM3.4深さ50km震度1と本日5時前に茨城県沖にM3.6深さ40km震度1です。再びフィリピン海プレートを北上させる動きが生まれたことは間違いないと思われます。
 影響はこれまでの物も重なるのですが、本日の震源分布図では御嶽山と白山のマグマ溜まりの生み出す小さな地震が増えています。同様に中央構造線と紀伊半島の南部にも小さな地震が続いておりリスクの高まりを表しています。新島・神津島と三宅島のマグマ溜まりも群発地震の位置に地震を起こしています。小さな物ばかりですが、影響の広がりを明確にしている状況です。
 浅間山の付近の深部で地震があり、噴火活動に影響しそうです。昨夜も小さな噴煙を見せていましたので、小さな再噴火を含めた高まりに注意が必要です。草津白根山の所にも表層の地震が増えており同様の注意が必要です。傾向としては新潟焼山までを注意すべきでしょう。
 本日の6時が満月になっており、地震を大きくするトリガーです。11時前で太陽風は昨夜から速度が上昇し時速約610kmです。電気は1.6倍ですが、磁場の向き次第です。昨日は2~3倍まで高まる時もありましたので、今後も注意が必要です。
 大きな変化は生まれていませんが、マグマ溜まりの活動の強まりは地震の震源分布に表れています。フィリピン海プレートの地震の影響が続くので、もうしばらく注意が必要です。今日の状況は長野県とその周辺での地震にリスクを感じます。

茨城県南部地震の繰り返しについて
 5月16日にM5.5深さ42km震度5弱の地震が茨城県南部でありました。速報時はM5.6でしたが気象庁の評価によりM5.5へと下がっています。
 この地震が起きた時に、プレート運動に伴う動きを統計評価していればこういった地震の予想も可能になると書いていました。こちらには今その時間は取れないのですが、気象庁の説明資料に統計データーが入れられており、その現実を明らかにしていました。状況をご紹介したいと思います。
 M5を越える地震がこの近辺で以下の様に起きています。
2005年2月16日M5.3深さ46km 前年末のスマトラ沖地震の影響
2014年9月16日M5.6深さ47km 御嶽山を噴火させた地殻変動の影響
2016年5月16日M5.5深さ42km ミャンマーと熊本地震の影響
 プレートの運動ではなく、断層がこの頻度で動くことには説明が難しいと思う場所になります。こちらとしてはプレート運動による地殻の動きが富士山のマグマ溜まりの動きを邪魔するレベルになった時に地震が起きるというメカニズムになります。プレート運動も大きな境界だけでなく、利根川などの小さな構造線と断層まで評価が重要です。

 2005年の地震は福岡県西方沖地震の起きる1ヶ月前になります。前年末にはスマトラ沖地震が起きており、全長約1200kmものプレート境界が動いていました。この動きの延長上に福岡県西方沖地震が起きた物と思われ、その地震後の日本の地殻変動は、今回のミャンマー地震、熊本地震の影響によく似ています。
 この時は日本に既に地殻変動の動きは伝わっていたのでしょう。すぐに反応していれば場所は今回と同じ熊本であった可能性があります。もう少し北側に動きのエネルギーが向かったと思われ、2月の時点では熊本を素通りしてユーラシアプレートを動かしていた様子です。こう考えると納得出来る状況です。
 2014年は5月に焼岳の群発地震と相模湾の地震があって、フィリピン海プレートの動きにも注意が必要でした。焼岳の群発地震はユーラシアプレートの動きで説明できる物であり、その後に相模湾の地震につながったと言える状況です。その後8月になってGPS変動変動に現れるプレートの動きが大きく起きて御嶽山の噴火につながってゆきました。その直前の地震であり、5月に明らかになっていたユーラシアプレートの動きと8月の地殻変動の影響を受けた地震と思われます。
 今回の地震も同様であり、これまでに説明してきた通りです。そしてそれぞれに富士山のマグマ溜まりの影響があると思います。2011年以降は富士山の活動は活発です。2005年は微妙ではありますが、その前年9月に東南海エリアにM7.4の地震を起こしておりこの流れで当時も活性だったと思います。
 地震の断層の動きを正確に調べることは今後も重要です。これに加えてプレート運動とマグマ溜まりの仕組みからの原因の検討は、今後の変化を統計的に考え予想する重要な材料になるでしょう。今回の地震は良い例になったと思います。他にもたくさんの断層地震がプレート運動との関連を持っているはずです。予知の技術として進歩するでしょう。

5月23日追記
 昨日の満月を過ぎて大きな変化なく進んでいますが、リスクは高いままだと思います。東北から北海道にかけての地震が目立ちましたが、大きな揺れにはならずにすんでいます。
 福島県沖でM4.5深さ20km震度2と十勝地方中部M3.5深さ130km震度2の地震は携帯情報のみの地震でした。福島の物は吾妻山と思われますが、十勝地方の物は十勝岳の影響と富士山の押しの影響も加わるのでどこが主因かは難しいです。2013年2月2日にM6.5深さ100km震度5強の地震を起こしており、この地震に似ています。今回は大きな地震にならずにすんだ様子です。
 岩手県沖の2カ所のうち、一方は栗駒山の余震域の関連地震と思われます。もう一方は秋田駒ヶ岳の群発地震になっており、富士山のマグマ溜まりの交点付近として三陸沖地震になりやすい場所です。ここには地震と津波の注意が必要だと思います。
 関東に来ると、三浦半島の深部で小さな地震が起きています。この分は2014年5月の相模湾の地震に似ています。今回はフィリピン海プレートの動きに誘発されていますが、この場所から御嶽山までを刺激する事になるでしょう。
 これまでにあまり例のない地震が富士山直下で起きています。正確な情報は明日にならないと分からない様ですが、深さ200km前後の場所で富士山のマグマ溜まりを刺激しています。相模湾の分と合わせてその影響がどの様に出てくるのか、注意が必要です。
 九州では本日10時29分に大分県中部でM3.5深さ130km震度1の地震がありました。深さもあるので鶴見岳・伽藍岳のマグマ溜まりの影響だと思われますが、ここにもフィリピン海プレートの動きが出てきていると思います。
 日向灘の地震は阿蘇山の東側のマグマ溜まりの活動だと思います。あとは霧島山の群発地震と思われる地震も起きていますので、今後の活動の高まりに注意が必要です。

 その他では昨日今日と御嶽山の噴煙が高く上がっていましたので、イラストに紹介しています。三宅島も活動的でしたが今日は沈黙しています。噴火と地震がマグマ溜まりを通じた同じエネルギーの別表現である事を表していると思います。
 科学としてみる富士山の状況が緊迫しいていることをご理解頂けるとありがたいです。御嶽山も三宅島も同時に活性化しており、大きな動きにつながり易いのです。プレート運動の生み出す歪みは定期的に抜き出す必要のある物ですが、今の状況で富士山に大きく動かれると、遺跡の関連で紹介してきた中央海嶺を生み出す地殻変動につながる可能性があるでしょう。この動きは常に存在するのですが、遺跡としては2049年までなるべく先延ばしをするように託している物と考えています。
 中国政府は台湾に対して一つの中国を認めるように圧力をかけています。これに答える軍部のクーデターを促しているのかも知れません。この状況がまだ尾を引いていると思いますので注意しています。
 神事をする人が西之島の噴火に代わって硫黄島や沖ノ鳥島周辺での海底火山の噴火をお願いしている話を聞きました。ここで紹介しているフィリピン海プレートの北上のエネルギーを他に転換するお話しです。神事としては結果が出るまで邪魔されないように目的を隠す事が多いのですが、今回は公表されていました。
 こちらは台湾の平和と富士山の安泰をお願いしていますが、彼らへの後押しとしてエネルギーの他への転換も願って頂ければ幸いです。彼らは2013年の11月の西之島の海底火山の噴火の前に小笠原を訪れて同様のエネルギー調整の願いを行い、自然は長きに渡る噴火を引き起こしていました。台湾に平和が訪れれば同じ調整が再び必要であり後押しをお願いしている物になります。

 16時27分に気象庁の載せないタイプで宮城県沖にM3.5深さ10km震度1の地震がありました。起きにくい場所である栗駒山と富士山のマグマ溜まりの交点付近の地震になります。
 この場所の地震が起きないわけではなく、今回の様に小さく揺れる事は過去にも起きています。確率が低いだけになります。こちらとしては今このタイミングでここに揺れが起きる事に、双方のマグマ溜まりのエネルギーの強さを感じるところです。
 日向灘から南海トラフとその内陸寄り、三陸沖などの関東から東北沖までどこでも動けそうな状況です。富士山のマグマ溜まりは活性であり、まだしばらく注意の継続をお願いします。

 19時3分に長野県北部でM3.1深さ10km震度2の地震がありました。昨日の予想分であり、御嶽山のマグマ溜まりが北側に地震を起こした物になります。
 この地域には今後もプレート運動に応じた歪みがかかる可能性がありますので、今後も注意をお願いしたいと思います。
 上記の昨日の群発地震の影響が新燃岳に現れ始めています。前回は雨上がりでしたので雨水の浸入を受けた物と区別が難しかったのですが、今回は晴れている間に変化が始まりました。もう少し大きな噴煙になれば新燃岳の活性化も明確になるでしょう。明日以降の変化の進展に注意しています。群発地震と噴煙の活動の相関に再現性が取れているところです。イラスト参照下さい。