客観性の追求による科学の進歩とノーベル賞の間違い4 1月1日

記事の項目
1)ガンマー線バーストとDUD中性子の存在について
2)素粒子論から見たブラックホールとビッグバン(らせんの力が出てきます)

 ガンマー線バーストの時には重力はシュバルツシルト半径を意識する大きさであり、光速度の数十%まで大きくなるのです。この状況では重力と垂直に動くグルーオンが重力波を放射してエネルギーを失うので、垂直方向に動くグルーオンが存在出来なくなるのです。電磁場も同様であるはずです。
 結果として中性子内部のクオークはDUDと直線に並び、重力に方向を合わせることになります。その結果で自分のグルーオンの重なりが増えて、ここでもまとわりつくクオークペアが減りその電磁遮蔽効果がなくなり、中性子としての電磁的圧力が増えて重力に対抗するようになる可能性があるのです。
 この状態のシミュレーションにより星として、電磁的圧力の硬さでシュバルツシルト半径の外側にはみ出せるかを調べる必要がある物です。同様に中性子星も大きさと硬さに再評価が必要です。加えて中間子の存在と移動も同じ制約を受けるので、チャンドラセカール限界後の鉄原子がどの様に分解するか、同じく軌道の潰れる電子捕獲との組み合わせで再評価が必要でしょう。強重力下の素粒子物理を私たちはまだ知らないのです。一般の方にはすみませんが、鉄原子の潰れも書き始めると説明が長くなるので、別の記事や本の機会に譲ります。
 DUDが中心に向かって並ぶとき、中性子星とブラックホールは外側にDを並べることになります。ここに自転の影響を考えると、その時外から見てDが移動して環電流になる事で強力な磁場を生み出すことが明らかになり、中性子星の持つ磁場を説明する事になるのです。そして超巨大ブラックホールの周辺に存在する磁場も、実際にはこの潰れた中性子の星から生み出されている可能性を否定出来ないでしょう。ブラックホールのかかわる降着円盤の放射のメカニズムを再検討する必要があると考えています。

 イラストには中性子星やブラックホールの強い重力に引き寄せられて周辺のガスが落ち込んで、降着円盤を形成している所を描いています。これが通常のケースになります。
 ガスの塊の降着円盤は、中心の星に近いほど重力のエネルギーを受け取って高温になっています。ここには電流も磁場も存在して、中心の星の持つ磁場を強める働きをしているのです。回転軸にずれがあると宇宙ジェットはねじれを持ち、角度の一致度が高いほど真っ直ぐな吹き出しになるのです。
 中心の星に引かれて高温になった荷電粒子は、星の周辺を拡散して自由に動いているのですが、磁場に捕まるとフレミングの法則に従い力を受けてサイクロトロン運動(その磁場に従う回転運動)をする事になり速度を失ってゆく事になります。その結果で高温のガスが吹き出されるのは中性子星の場合であり、この場所が唯一の外部への圧力逃がし場所になるからです。
 ブラックホールの状態である場合、ここに生み出される速度の遅くなった荷電粒子は、これまでの理論であれば重力によりブラックホールに吸い込まれることになるのです。これがあるのでブラックホールのジェットの計算機シミュレーションも磁場軸に沿った直線的な宇宙ジェットの吹き出しを実現出来ずにいるのです。現実が説明出来る状況になく、古典的ブラックホールでは観測上の直線的なジェットの吹き出しを理論的に説明出来ないのです。
 細くて強い宇宙ジェットの存在は、ブラックホールは表面を持つ中性子星である可能性を持つと思わせるのです。素粒子論の生み出すDUD中性子がブラックホールの表面にはみ出している可能性を否定しないのです。
 超巨大ブラックホールに表面がないと、高温ガスの流れはこの磁場に捕まる部分で内部に吸い込まれてしまい出て来ることはあり得ないのです。DUD中性子星なら出てこられる事は明確でしょう。
 強力な宇宙ジェットの存在は、ブラックホールはDUD中性子星の様に表面を持ちシュバルツシルト半径の外側にはみ出しを持つことを示唆しているのです。

 DUD中性子は通常の中性子よりも電荷密度が高く固くなるので、ブラックホールになる時にもシュバルツシルト半径の外側に中性子のはみ出しを持ち、実質的にはシュバルツシルト半径のない中性子星になっている可能性を持つのです。この部分は素粒子論のシミュレ-ションと、実際の計測技術の進展を待つしかないと思われます。
 シュバルツシルト半径は質量に比例して拡がるので、半径の3乗に比例する密度とは異なり、小さいほど圧力の高い状況になる。ブラックホールは太陽質量の2~3倍くらいで起きると言われていますが、太陽質量の持つシュバルツシルト半径は中性子星の10分の1の体積です。この時密度が10分の1になります。
 この状況でも中性子はクオークの質量に加えてグルーオンのエネルギーを持つことが密度的には可能になるはずです。DUD中性子の状況次第になるのですが、硬さの増す分、ブラックホールにはならずにDUD中性子星になる可能性が高いでしょう。今後の素粒子論のDUD中性子の質量シミュレーションの結果を待つ必要がどうしてもあるのです。
 イラストの上の図は、電波望遠鏡で見た実際のブラックホールのイメージになります。巨大ブラックホールの謎というブルーバックスからの抜粋です。

 このイラストによれば、ブラックホールの表面にはシュバルツシルト半径よりも大きな場合があると観測結果から予想出来る事になります。右側のシミュレーションはブラックホールである場合のデーターです。これが得られるかどうか、今まさに計算しているのが天文学の分野です。2017年の4月にデーターを取得し終わり計算中にされています。
 その結果で表面があると、こちらは一歩前進です。DUD中性子が超巨大ブラックホールレベルでも表層を持つほどに固いことを表す結果になります。
 こちらがDUD中性子を考えたのは、太陽質量におけるブラックホールの密度が、中性子核にDUDのクオークと10/1のグルーオン質量を持てるという試算が成り立つだけでなく、上記の超巨大ブラックホールに表面の存在を期待出来る電波望遠鏡観測の結果を見たからです。

 シュバルツシルト半径は質量に比例して拡がるので、太陽質量レベルが最も高い密度を要求するブラックホールになります。この時点でもDUDは存在出来て、しかもグルーオンにもある程度のエネルギーを残していました。これであれば恒久的なブラックホールは存在せず、一時的に生まれても安定状態ではDUD中性子星に戻ってしまうと思える状況でした。
 これ以外にも0.15%が銀河中心におけるブラックホールの質量の上限になるとされており、この部分も宇宙ジェットの吐き出しと、銀河磁場による質量の囲い込みの釣り合いから決まると考えられる状況です。この部分でも宇宙ジェットの存在が必要になり、ブラックホールに表面がある事を強く示唆していると思えました。
 DUD中性子のシミュレーションと、電波望遠鏡の最新画像が、ブラックホールの現状を教えてくれる状況です。
 DUD中性子星の状況はシミュレーション結果を待つ必要がありますが、議論としてのブラックホールは内部にクオークを持って、その質量に応じた重力を発生すると考える事は、これまでの議論と併記出来るはずであり両論でブラックホールを評価すべきでしょう。明確にはまだ分からない事だからであり、過去の一点に収縮した質量というブラックホールが正しいと査読が決めつけることは科学ではないでしょう。

 科学が進歩するときにおかしくなる物こそ今の査読者の科学のレベルであり、今の仮定を大量に含んだ科学のレベルなのに、何でも分かったつもりになっているのです。これでは科学の進歩を妨げるだけでなく、この様に数多くの弊害を生み出すのであり、その結果でノーベル賞の間違いまでも引き起こしているのです。
 現状の酷さは後で改めてまとめますが、現状は査読者の信念を押しつける宗教と言える状況です。加えて問題なのは、科学の進歩を大きく阻害することです。この部分は同時に査読者への利益の誘導にも利用されており、これまでに説明してきている温暖化問題や地震科学などの証明されていない嘘を導く本質的な問題部分です。

2)素粒子論から見たブラックホールとビッグバン(らせんの力が出てきます)

 ビックバンに関連して、この発見の生まれた状況を書いておくと一般の方にも分かりやすいと思える状況が明確になりました。こちらが長年疑問に感じていた部分でもあるので、その点を明確にしてビッグバンという物についての疑問をこの節の始めに投げかけておきます。空間はいつから拡がっていったのかについての疑問です。
 クオークに大きさがあって潰れる限界があるという仮定の下の話の続きです。私たちの宇宙は137億年くらい前のビッグバンで誕生し現在まで拡大を続けていることになっています。この状況を時間で何兆年も早送りして、銀河がブラックホールに飲み込まれて、ブラックホールがその重力で近傍のブラックホールを引き寄せて、どんどん重くなって行くという仮定です。ブラックホールの蒸発は起きず、内部のクオークが潰れてガンマー線バーストを起こす未来の一つの例です。宇宙の加速膨張もなく、収縮する場合の未来です。
 ここでは一つのブラックホールにまで集められたと仮定します。そして同時にクオークの潰れる限界が到来して、全てのクオークがガンマー線に変わるとします。
 実際には中心から反応が進み、衝撃波のような感じで外部に拡がることで、クオークをガンマー線に変える部分も出てくると思います。こうして多量のエネルギーと外側の少量のクオークが小さな空間から吹き出すとします。この時何が起きるでしょうか。
 こちらの伝えたいことは、ビックバンと変わらない状況の再現です。教科書には空間もこの時から生まれたように書かれているのですが、空間は本当にこの時から拡がっており、何らかのエネルギーによって作り出されているのでしょうか。

 宇宙の遠い未来に生み出される最後の一つの、超大質量ブラックホールの大半のクオークから引き起こされるガンマー線バーストで考えると、この時点で周辺に物質は存在しない事になります。空間は周囲に広く無限と思われるほどに存在するのですが、有限なその端がどこにあるのか私たちには判らないでしょう。暗くて何があるか判らないという意味です。
 この時に発生するガンマー線バーストにより、重力を失う中で高密度のエネルギーが生み出されて拡がり、拡がりに対応して温度も下がって物質化してゆくでしょう。全ての物質は巡り巡ってガンマー線バースト時の外部に押し出される運動量を持っています。この運動量がその後物質化する銀河を遠ざける働きをするはずです。この状況は今の私たちが観測している赤方変位であり、「空間が拡がっているのではなく」物質が拡がっているだけなのです。
 現在の物理の考える空間の構造には、超弦理論などコンパクト化した空間が存在します。こちらはこの様な物をエネルギーが作りだし、ビッグバン後に拡げているのかと考えていたのですが、空間は始めから存在し、単に後からエネルギーが物質として広がっているというイメージの方が現実に近いように見えて来ました。
 私たちには始まりがあったのか、それとも繰り返しているビッグバンの何回目なのか、区別がつかない状況に可能性があるという事になります。

 この記事の元ネタは、先史文明が伝える古からの地球の歴史と未来の補足として書いてきています。もし始まりがあるのであれば、あの世の存在達がエネルギーをかき集めてビックバンを起こし、現在があるかも知れないと書くところです。この時のエネルギーの内容をこれまでは理解しておらず、このエネルギーからコンパクト化した空間も生み出されているのかと考えて来ました。
 今回判明した恒星の終焉時におけるガンマー線バーストと、可能性のある遠い未来のブラックホール内部のクオークが起こすガンマー線バーストは、ビックバンとの類似性を教えてくれています。ぎゅうぎゅう詰めのクオークを中心から超高圧のガンマー線で拡げるので、始まりでは見た目で光速度を越えたインフレーションにも可能性があるでしょう。
 彼らは始めに空間を生み出し、その後にクオークの塊を準備して原子爆弾のように一カ所にぶつけて、ウランの臨界爆発の様にクオークが潰れるガンマー線バーストを起こしている可能性があると思います。あの世の存在達の話が聞けるようになるときに分かることかも知れませんが、ビックバンの具体的なメカニズムになる部分です。ガンマー線バーストには一例が示されているように感じられるのです。
 私たちはまだ空間の性質を知らないのです。宇宙のエネルギーについても存在しないはずのダークマターをまだ理論から排除出来ずにいます。宇宙が将来再び収縮に向かいもう一度1点まで収縮するなど、宇宙の状況を理解するにはまだまだ理解出来ていないことが多すぎるでしょう。統一場の理論が空間を説明出来るようになって初めて、素粒子論から来る物質の未来と、空間理論から来る空間の未来を考える事が出来るようになるのでしょう。一般相対性理論は空間理論と考えますが、コンパクト化している空間を考えないとその未来は明確にならない様子です。

 現在の科学者達はあの世の話をオカルトにすることが大半です。その一方で西洋では大半が捏造された支配の宗教であるキリスト教徒なのですから、内部に矛盾を抱えていることは確かでしょう。現代科学の観点からはバチカンの作り上げた処女懐胎も復活も嘘でしかないことは彼らには明確です。関連記事に書いてきた地球の過去を知れば尚更です。この矛盾に向きあうことこそ、この世界の現実を知る事になる部分を知って欲しいと思います。見たくない物から目を背ける姿勢は査読と共通であり、ここでも客観性に欠けているのです。
 ビッグバンにおける空間の拡がりの概念は一般の方には理解しにくいところですが、宇宙の最初の始まりのビッグバンにおいて、そのエネルギーが元から存在する縦横上下と時間とあの世のカラビヤウ8次元体の集合に、新たに加えるカラビヤウ6次元空間らしき物を作り出して拡げている部分を否定しないのです。このカラビヤウ6次元空間はコンパクト化していますが、エネルギーを元に作り出せると考える事を否定出来ないのです。始めの一度のみこの空間生成が必要なのかと思います。もしくは空間の性質で宇宙が縮む時にはエネルギーとして回収出来るのかも知れません。私たちの科学ではまだ判らないのです。

 素粒子論から来るガンマー線バーストを利用する事で、大規模なビッグバンが可能な事を推定出来るのですが、この場合には質量の拡散が起きるだけです。この状況を現在に当てはめる事にも全く問題はないのですが、同時に空間が拡大しているという状況を確認するには、私たちの科学はまだ未発達です。空間の広がりを説明する理論をまだ持たないからなのです。
 あの世の8に例えたカラビヤウn次元とこの世のカラビヤウ6次元空間には、らせんの力を通じての相互作用に可能性を残しています。これはあの世のエネルギーをこの世に送れる部分がこの力による作用だと感じるからです。この部分はまだ、あの世の存在と話せる霊能力者にしか実感出来ない部分ですが、あの世の声を聞く機械を実現出来れば多くの方にも実感出来るでしょう。そしてこの部分こそ地震や台風の教える地の声と同様にあの世の情報をこの世に伝える部分であり、小さくとも必ずその相互作用を持つと思われます。
 この世とあの世の共存こそこの世界の実態であると、一般の方に理解されるように科学を進めて行けるでしょう。この世の特徴である量子力学は定常状態の科学ですが、らせんの力の科学は渦を生み出す過渡状態の科学です。もしかするとこの部分は量子ゆらぎのない世界と思われ、この部分にあの世の特徴が現われているようです。こういった切り口が見えてきており、科学としてあの世を知る部分を進めて行けるでしょう。宇宙論も進展しビッグバンの状況を理解出来るようになってゆきますが、同時に地の声として実在するあの世の在り方にも多くの理解が進む事になるでしょう。あの世も客観的に科学出来るのです。

 ここからビッグバンとブラックホールの本論です。前置きで前提が説明できているので短い説明となりました。
 2つの超巨大ブラックホールを互いの重力で正面衝突させる事を考えます。合体時に均一に過熱するためには、四方八方からの衝突が必要かも知れません。
 2つの間の距離と質量を調節することで合体後の温度上昇量が決まるでしょう。この温度をヒッグス場によりクオークが質量を失う以上にする事がビッグバン発生の条件です。約10兆度が必要です。他にも空間の生成に回す分など理論が明確になったところで数値が変動しますが、まずは10兆度で話を進めます。
 この温度に到達するとヒッグス場により重力源だったクオークはその質量を失います。その後質量に伴って発生していた重力も消滅するので、クオークは光の速度で爆発的に拡がることになるでしょう。
 この時に始まりの時点の質量と、衝突エネルギーを選べるので、その後の質量拡散状況を発散か、重力による再凝縮かを選べることになる。

ビッグバンの条件
1)ある程度の空間は始めから存在する。少なくともブラックホールを衝突させる分の空間を事前に準備する。空間はビッグバンのエネルギーを利用して拡げられる可能性を持つが、空間の科学はまだそこまで進歩出来ておらずまだ正しく評価出来ない。
2)いわゆるあの世からエネルギーを送り量子過程でクオーク対や電子対を発生させて、対称性の破れから物質にして星に生長させる必要がある。どんどん物質を送り込んでブラックホールに育てる必要がある。この位置と成長速度で宇宙の未来の姿が決められる。

これまでのビッグバンとの差
 過去のビッグバンでは原子一つなどの一点から宇宙が非常に大きなエネルギーの爆発で始まったとする必要があった。このエネルギーの集中を現在の科学では説明出来ないが、上記過程にすると私たちの理解している物理の範囲でビッグバンが起こせることになる。始まりの特異点が必要でなくなる。
 上記爆発時には、合体ブラックホールの外側にクオークが存在して質量を持つ事に可能性がある。原爆の仕組みに似たこの爆発を選ぶと、光の圧力が衝撃波のように内部に戻り内部を均一に過熱する効果を持つはずである。宇宙背景放射の均一さをここに求める事が出来る。インフレーションは不要に出来る可能性を持つ。

その他の条件
 E=mc^2によりエネルギーを質量と見做し、重力の発生源と見做す意見もあると思います。エネルギーを物質と放射に分けて、放射が持てるのは運動量であり、力であって重力ではないとします。イラストの右上参照下さい。放射を重力で曲げると重力波が放射されてその分のエネルギーを失う事になる。重力の発生源はクオークや電子などの質量であり、放射は重力を生み出さないとします。ブラックホールの中でもクオークはクオークのままで、質量を失わないことも証明の出来ない仮定です。ガンマー線バーストの状況も放射が重力につながらないことを示唆しており、ここまで説明してきたところです。

 ヒッグス場を利用すると、ビッグバンの特異点は回避出来る。二つの超巨大ブラックホール質量をヒッグス場を失う温度になる速度で衝突させると、ビッグバンに変わらない爆発が起こせることになる。
 特異点はエネルギーが1点に集まって始まったという部分になる。ある程度の空間が始めから存在しており、その中でブラックホールを衝突させることで、この点の必要性を回避できる。
 ヒッグス場の利用を同様に考える時に、ブラックホールもヒッグス場温度になると重力を失って爆発出来ることになる。無限に潰れる質量を仮定している現状だが、クオークの潰れに際しては当然密度が上昇して温度も上昇するので、無限に潰れる過程で10兆度を越えるはずである。この時にクオークは重力を失うので、ブラックホールの中身はここからガンマー線に等しい放射となり、大爆発として拡散することになる。素粒子論の要請です。爆発の発生は収縮による到達温度とクオークの硬さ次第です。
 なお、必要なヒッグス場を失わせる温度は、大統一理論からは重力の分岐する後になります。これだと重力との統一には意味がなくなる可能性を検討する必要も生まれる事になり、重要な項目でしょう。アインシュタインも含めて重力を統一理論にする部分で苦戦してきた理論物理学者達です。不要になったら他の仕事が進むでしょう。空間理論の完成に向かって努力をお願いしたい所です。
 ここでアインシュタインの数々残されている言葉を紹介したいと思います。ブルーバックスに以下載せられていました。

「私は、神がどの様な原理に基づいてこの世界を創造したのか知りたい。その他のことは小さな事だ」
「私が最も興味を持っていることは、神が宇宙を創造したとき、選択の余地があったかどうかだ」

 始めの疑問に答えるにはまだまだですし、最低限空間の理論を構築しないと話にならないでしょう。物理学者に答える部分としては素粒子論がさらに進展すれば、ここまでの進歩でアインシュタインにも納得頂ける部分が大きいでしょう。
 二番目の疑問には、客観的な科学がその答えを準備出来たと思われます。まだ紹介していない部分はブラックホールの質量上限がDUD中性子の大きさの限界で与えられる可能性のある事です。これらとビッグバン時の衝突条件は、神を名乗るあの世の存在達に、この世界を作り上げる上での選択肢が存在した事を、私たちに教えているでしょう。
 アインシュタインが望んだ科学の進歩には、客観的な科学が必須でした。

 続いて2011年のノーベル物理学賞の間違いを説明したいと思います。
 この説明には新しい科学であるらせんの力のエネルギー放射についての紹介からになります。イラストの紹介からになります。
 らせんの力の発生状況を説明します。回転する質点、電荷、磁極でも同様に発生する力であり、放射エネルギーです。一般の方には高校物理ですので、得意な方は続きをどうぞ。物理の苦手な方は数式の最後から続きを読んで頂ければ概要の理解には届くと思います。

電荷q、-qをペアにして、距離rで回転速度ωで回転させる。
ーqからの電場は、回転に際してr・ωに比例する一定量の遅れを持ってqに到達する。
ーqより出た電場はqがω回転したところでqに作用する。

電場が速度c(光速)で伝わるために、遅延時間回転が進む。
q’からq”に回転する間にーqはーq’に回転し、ーq’の電場がq”に届く。r”=r’となる。
回転中はrがr’に縮む作用を持っている。
電荷q、-qにかかる力は、回転前よりも方程式分だけ増える。

この力を受けて回転するために、回転を維持するにはエネルギーが必要になる。
このエネルギーを計算すると下の式になる。

F=kq^2(1/r’^2-1/r^2)
k=1/4πε

回転する電場から、このエネルギーが放射される。

E=πωrkq^2(1/r’^2-1/r^2)

 これがらせんの力の源となる。回転中は、作用する力が大きくなるのです。ここまでが高校物理教室の延長線でした。

 この方程式は二重星からの重力波の放射を電荷と磁場に一般化した物であり、それぞれの渦の重なりはエネルギーの放射場を作り出すのです。この力の本質は、重力、電場、磁場が光速度という制限を持つところから来る放射です。この制限が釣り合いを距離と時間で崩すので、この部分の釣り合いを補うために必要になるエネルギーが空間に放射されるのです。

 重力波の場合、棒渦巻き銀河の様々な星の重力波の重なりは、空間の曲率の重なりと等価である。全体の和は波の重ね合わせの原理により重力的作用を持つことになる。単なる波の重ね合わせの原理であり、イラストでは重力波の批判の所に出てきます。
 この力は、これも重力波の批判の所で出てくる太陽の伴星と太陽の軌道長半径軸を天の川銀河の棒状部の先端に向けている。加えて銀河レベルの回転運動が重力効果を持つ事の証明となり、これまで無視してきたこの効果はダークマターを大きく減らす結果をもたらす事になる。

 これは渦がエネルギーを伝える基本式です。電磁波のマックスウエルの方程式と同じレベルの基本的な発見であり、新しい科学です。波と渦の違いであり、これを質量、電荷、磁場に拡張出来ているのであり、始まりはインチキに見える霊能力者の助言ですが非常に重要な発見なのです。この世に存在する基本的な力の一種であり、運動と波だけだったエネルギー伝達手段に新たに渦が加わったのです。
 この方程式で強調したいのは、二重星からの重力波放射を一般相対論で解いて観測値がそれに従うことを明らかにしたのがノーベル物理学賞です。ここで行っているのはこの重力放射を、古典的なニュートン力学で解いたことに等しいのです。これがらせんの力の基本式であり、本来ノーベル賞の時点で明確にされていても良かったはずの忘れものでした。
 電磁波は通信に利用されたり電子レンジですが、らせんの力はこれから今までになかった新しい製品を世に送り出すでしょう。大きな変化につながるのですが、まだこれを実感することが難しいでしょう。応用面で電気自動車の特許に拡張して見せましたが、新しいエネルギーであり治療にも質量制御にもその可能性を持っています。質量制御が達成出来れば、輸送面の効率を劇的に改善することになります。輸送船は輸送機になり空を飛ぶことが主流になるでしょう。

 続いてこのらせんの力がどれほど宇宙論に影響をしているかを見てゆきます。数式は一般相対性理論相当なので、大学の卒業レベルから大学院生レベルです。これを一般の方にご理解頂くのは無理なので、ここでも言葉での説明を分かりやすく出来る様に工夫します。続きは流れで読み進めて下さい。イラストには具体的な銀河の変化を載せていますので、こちらを見て頂くと具体的な状況をイメージ出来ると思います。
 まず、アインシュタインが「人生最大の失敗」と切り捨てた、宇宙項を含む宇宙方程式です。アインシュタインが失敗と切り捨てたのに、科学者はこれに飛びついたままに今を迎えているのです。結果としてこの方程式を改変しながら利用してゆく必要があると思いますが、この式にだけこだわるので、その他の重要な物が見えなくなっているのが今の天文学者達の真実の姿です。

アインシュタインの宇宙方程式
Gμν + Λgμν = κTμν  ;Λ は宇宙定数
ニュートンの重力
F = G M m / R^2
らせんの力の基本式(ここではq^2をMとm、kをGにする)
F=kq^2(1/r’^2-1/r^2)

 まず、科学者が理解出来る数式からの説明です。らせんの力の放射は動いた距離に働く力の差分です。ここに回転の角速度をかけてエネルギーになるので、ニュートンの重力よりも回転数と距離次第で大きなエネルギー(重力放射)を生み出すことが明確です。
 この状況は棒渦巻き銀河の形を作り上げるほどなので、回転速度が大きくなると、元々の物質が持つ重力を上回る効果を出すことは明確です。少なくとも物質同等以上の影響を宇宙方程式にもたらしていると思えるのが、それぞれの方程式の比較と現実の銀河の動きから得られる推定です。ダークマターをその分大きく減らすでしょう。
 そして二重星の研究から明らかなように、重力波の放射により回転エネルギーは失われます。この効果はイラストに図示しますが、重力を時間と共に減らしてゆく効果です。斥力としてのダークマターを必要とせず、数式上関連するダークマターを約2倍分以上減らすことになります。
 これらの効果によりダークマターとダークエネルギーは大幅に減少することになるでしょう。それぞれ簡単に半減するレベルですが、一般相対論での評価も必要であり、質量の回転の寄与をモデル化する部分が必要と思われ、正確な数値は天文学の今後の課題です。

 一般の方向けにはイラストの説明をしたいと思います。
 まず、重力に二種類あると考えて下さい。一つ目は質量の生み出す重力の大きさであり、時間と共に変化を起こすことのない力です。質量は時間と共に減ることはなく、そこから引きおこされる重力は変化しません。
 これに対して、回転する星々からの重力波とその重力的効果は、時間で減る物になります。回転エネルギーが重力エネルギーに変換されて消費されているのです。こちらは変化する力なので、時間と共に減っており昔ほど強い力が存在したことになるのです。
 ビッグバンが終わって初めて銀河の生まれた頃は、回転の運動速度は今よりも大きかったはずです。そして銀河間の間隔は小さく隣の銀河との間の影響が今よりもはるかに強かったと思われます。
 時間が進むと、質量の寄与する重力には変化がないが、回転運動の起こす重力効果は重力波の放射に伴い回転エネルギーを失って小さくなるのです。これは時間の流れの中で銀河を引きつける引力効果の反対になるので、斥力として働きアインシュタインの導入した宇宙項に等しい働きをしているのです。この部分からダークエネルギーが大きく減ることになります。
 あと、アインシュタインの宇宙方程式では、どうあがいても回転運動の生み出す重力効果は直接的には表現出来ないのです。元々の一般相対性理論の方程式を解いて力を求め、その力を波の原理で重ね合わせてやっと求めるべき力になるのです。これが宇宙方程式に含まれていないのは自明であり、この間違い部分から現実的にはその存在が非常に少ないはずのダークマターとダークエネルギーが生み出されているのです。

続く